2013年12月17日火曜日

ウェス・モンゴメリーの「チム・チム・チェリー」


歌心という点ではジャズ史上最高峰ともいえる、ウェス・モンゴメリー Wes Montgomery

ウェスの名演というと、まずはやはりハーフノート・ライブの「ノー・ブルース」があがる。リバーサイド盤「
The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery」の「風とともに去りぬ」もいいよね。あのコードプレイのところのフレーズ、最高。

そもそも、ウェスにはスランプがなかったといわれている。確かに、どのミュージシャンのアルバムを聴いても「あ、これはハズレだ」と思うものがあったりするけど、ウェスに関してはないといっていいんじゃないかな。おいらが聴いた範囲では、常に絶好調だったと思うな。

そんな彼の録音で、おいらが推したいのがアルバム「Goin' Out Of My Head 」に入っている「Chim Chim Cheree」。ヴァーヴ期の、クリード・テイラーによるオーケストラものです。


Goin Out of My Head (Reis) (Rstr) (Dig)  



あ、ちょっと待って。わかるよ、わかる。ヴァーヴのオーケストラものというと、ポップな、ちょっとメインストリームからはずれたジャズだもんね。だけどさ、ウェスのソロは常に絶好調、コンボ好きのおいらでもこれにはうなった。おまけに、アレンジが「きみ~、オリバー・ネルソンですよ!」ネルソンのアレンジって、はまってしまうとホント好きになる。

ていうかね、思ったんだけど、オーケストラものって確かにオケによるリフとかは挟まるけど、そういうのってサイドメンのソロよりは短くて、結果としてメインのソロの割合が高いよ。リーダーを重点的に聴きたいときにはオケものはいいかもしれない。

ウェスのチム・チムは、前奏が5拍子で、テーマは普通に3拍子になる。オクターブ奏法を適度にまじえながらウェスの快調なソロが快調に続く。技術的にもっとするどい録音はほかにたくさんあるけど、なんというか、「歌っている」というか天才性を感じるソロとして、リバーサイド作品だけでなくこのChim Chim Chereeをぜひ聴いてもらいたいです。











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