2013年12月20日金曜日

キース・ジャレットの頭のなか

という題名の、評論家・中山康樹氏による新しい本がでた。

中山氏といえば元スイングジャーナル編集長、「マイルスをきけ!」が有名だね。
おいらはとにかくジャズが好きなので、「ジャズなんて大嫌い」と、冗談であっても(本気なんだろうけど)発言する中山氏に賛同できないところは多い。

あと、おいらはジャコ・パストリアスが大好きなので、中山氏が「あんなの天才でもなんでもない、ちょっとしたアイデアマンであるだけ」と斬り捨てることに対しては不満がある。彼がジャコに相当苦しめられたことや、後年のジャコが同じことの繰り返しに終始しているという事実を考えても、ちょっと違うんじゃないかな、と思う。


さて、ブログタイトルとは関係ないんだけど、代表作「マイルスをきけ!」について。実は読んだことがあります。おもしろいと思ったのは、とにかくおいらと意見が違うこと、そしておいらと違う意見をさも客観的事実、真理であるかのように書いていること。これは中山氏批判ではないよ、おいらも含めてジャズファンやプロの評論家も、しょせんは主観的に感じたことを文章にしているだけ。「Kind of blue」をまったくおもしろいと思わない人もいるけど、それを「だからキミは何もわかっていなんだよ~」というのは間違っている。そんなこといったら、「ロックとかポップスとかいってジャズを聴かないやつはダメ」という理屈も成り立つからね。


中山氏が本で述べている意見に対して、おいらは「へえ~違うと思うけど」「いやいや、このアルバムはつまらないよ」「え?この大傑作をこの程度の評価しかしないの?」と思いながら読んだ。みんな意見が違うよね。だから、おいらがブログで「いい」といっているアルバムを「つまらないぞ」と思う人もいるだろうね、当然。

ところで、この「マイルスをきけ!」でちょっとおもしろい記述があった。「マイルス・イン・トーキョー」の翌日に吹き込まれた「マイルス・イン・キョート」(当然ブートw)というアルバムがあるんだね、知らなかった。そこに、サム・リバースとマイルスは合わないというようなことが書いてあるんだけど、マイルスは第1希望のショーターを引き抜けなかったからどのサックス奏者をメンバーにしようかいろいろ考えたんだけど、そこにドルフィーの名前もあがったらしい。もしそうなっていたら・・・

おっと、タイトルとはまったく関係ない内容になってしまった。



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