2013年12月11日水曜日

永遠の「・・・」スイングジャーナル




ジャズの雑誌といえば、昔はスイングジャーナル、ジャズライフ、ジャズ批評くらいかな。ほかは知らない。もしあったらすみません。不勉強で。

いまはスイングジャーナルがなくなってジャズジャパンが生まれたけど、今回はスイングジャーナルの話をします。なくなったといっても日本ジャズ史はこれを避けては語れない。

ジャズ好きでスイングジャーナルを知らない人はいないだろうし、スイングジャーナルの特徴を知らない人もいないだろうね。

特徴を一言でいえば「永遠の20代」いや、間違い、「永遠の1969年」といおうか。

とにかく、スイングジャーナルは70年代が大嫌いでしたなあ。最後の10年は、フュージョンという時代を抹殺するために、売れなくなってもなんとか出版を続けていたといってもいい。いや、よくないけど。絶対に60年代4ビートと80年代ウィントン以降しか掲載しなかったもんね。

おいらは4ビートもフュージョンも大好きで、中山康樹氏の「く~たまらん」を体で理解しているつもりだから、ハンコックの「シークレッツ」なんかアルバムの冒頭のギターカッティングを聴くだけで涙が出てくるくらいなんだけど、スイングジャーナルはそういうのが嫌いだったなあ。当然70年代にはあの雑誌もフュージョンの特集をしていたわけだけど、今となってはその時代は黒歴史なのだ、多分。社史にも載っていないのではないかなw

だから、マイルスの特集なんかしても、ギリギリ「サイレント・ウェイ」は掲載されてもビッチェズなんか「そもそもこの世に存在しないアルバム」という扱いになってる。絶妙にフュージョンを避けて編集された紙面は、ある意味プロのドライバーによるドリフト走行(意味不明)。

で、毎年毎年「ジャズの名盤特集」なんて企画で、毎年「いま発見しました」てな感じでサキコロとかを紹介するわけです。うーん、4ビート好きなら毎年ロリンズを拝みたくもなるけど、古い読者は離れるよねえ。

そのわりには、リアルタイムに発売される新録のアルバムは、スポンサーの関係もあってか簡単にゴールドディスクとかに認定していたなあ。でも、昔の新録以外を認定していた、歴史的名盤のゴールドディスクより、どうしても格が落ちたと思う。中には、おそらくジャズを好きじゃない歌手が不承不承いくつかスタンダードを歌って、あとは自分の好きなJ-POPをアコースティックで、でも4ビートでなく8ビートで歌ったような「おい、おまえホントはジャズ嫌いだろ!」といいたくなるようなものもあったりしてね。






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