2018年3月30日金曜日

Eddie Daniels and Gary Burton " Benny Rides Again"

「benny rides again」の画像検索結果

これ、まったく期待しないで買ったんだけど、すごく良かった。バップだとかスイングだとかあまり気にせず、GRPのサウンドで思い切りグッドマンの音楽をやってるもんだから、心地よい違和感もあり、楽しめました。エディ・ダニエルズもいいけど、やはりバートンがすごい。この人、いつの時代の録音聴いてもすごいよなあ。はっきり言って、一番つまらないのがチックとのクリスタル・サイレンス。あの傑作が一番つまらんというくらい、バートンはいつもすごい。

ふと、自分はわりとエディ・ダニエルズのアルバムを持っているもんだなあと思った。といっても3枚だけだけど。打ち込みのバックで演奏しているアルバムもあるんだけど、ダニエルズはホントお薦めのミュージシャンだ。
以前バイオリニストが「結局参考にするのはグラッペリしかいない」というようなことを言っていて、グラッペリだってすごいじゃん、何が不満なのと思った。で、バップ以降のクラリネット奏者も少ないよね。クラリネットでジャズをやろうとしている人がダニエルズを参考にするのは、決して消去法的な選択でないよと言いたい。



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2018年3月28日水曜日

三寒四温

”もうすぐ春ですね~”♪

昔のことを思い出した。
3月、そういう微妙な気候の時期だった。あるイベントで演奏の仕事があった。ジャズ屋を呼ぶ時点でどうかと思うがw まだまだ寒い時期だったので一応会場についてきいてみると、あくまでも屋外でなく屋内だという。ちょっと安心した。

当日。やはり寒い。そして、幸い雨は降っていないけどどんより曇り。当然ながらイベントの来客も思い切り少ない。それでも屋内、ということで会場に行ってみると、なんと暖房がない。それだけならまだいい。いやよくないが。寒すぎて、楽器のチューニングが合わない。管楽器のやつらは「半音くらい低い」というんだけど、こっちは楽器が冷えて音が高くなる。ストーブでもあれば直前でぐっと温めることもできるんだけど、それもできない。

管楽器のやつらはスースーと息を吹き込んで温めている。こっちはとりあえず弾いていれば温まるかと思っていたら・・・冷たすぎて、弦で指が切れた。絆創膏を貼ったが、もうベストの演奏ができない。

イベント屋があいさつに来た。数日前から続いているイベントで、本人はもうこの会場に暖房がないことを知っているのだろう、エスキモーばりの防寒具を着ていた。おいおい、それなら前日までに連絡くれよ、と思いましたよ。




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2018年3月26日月曜日

ジャズマンガ「Blue Giant Supreme」第38話

なんか、絵に描いたような(絵に描いているが)洋画のサブキャラみたいなやつが出てきたな。というか、前回から出たわけだから、ガブはいかにも洋画の中にいそうなやつだな、と思った。そのうち「そいつはコトだな」とか、知ってるか尋ねるときに「ブラッド・ウルマーを?」とか言いだすぞ。

というのは冗談として、今回の話はかなり衝撃的だった。ショックから立ち直れそうにない・・・なぜかって?あのハンナのセリフですよ!!「まだCDなんて聴いてるの?」
何言ってるんだよ、ディスクがなくちゃだめでしょ、じゃあ塩ビ(レコード)の人はどうなるんだよ?このセリフのせいで、今回はもう話の内容なんかどうでもよくなったw
そうか、いまの主流はもう完全に電子データなんだね。よくわかった。だったらアマゾンのMPの人たち、貴重な廃盤CDを捨て値で出品してくれないかなあ。みんなもう不要なんでしょ、リッピングしたんだったらいらないでしょ?




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2018年3月24日土曜日

飲食店での演奏

おいらの時代はもうキャバレー全盛期ではなかった。でも、小ぢんまりとした飲み屋(場末感あるような)で演奏するのがかっこいいという時代であった。

当然おいらも飲み屋での演奏にあこがれていた。レギュラーで入ったりしてけっこうやったけど、もうやらなくていいと今は思う。ギャラが良くて「どうしても」と頼まれればやらんこともない、というくらい、今はやりたくない。なぜか。

1つには、ストレスがたまるというのがある。ライブと違って、店が求める雰囲気を作らなければならない。いわゆるおしゃれなジャズというやつだ。曲もスタンダードばかり。だんだんいやになってくるんだよね。店によっては「狭い」「うるさい」という理由でドラムなしのところもあり、そうすると音量は小さくてもスカスカな音楽になったりしてね。

続いて、明らかに客が聴いていないということ。バンドがいる飲み屋は、通常は「2軒目」。もう酔っぱらった客が来て、まったく聴いていない。でかい声で話す。それなら有線でBGM流したほうがいいじゃないかと思った。最初の頃は、そういう哀れさがまたかっこいいなんて思ったりしてたけど、ほら古い映画の世界っぽくてね、でも慣れてくると単につまらなくなるんですよ。

そして3つ目。これは2つ目の理由の延長にあるんだけど、客は聴いていないどころかバンドをジャマだと思っている。せっかく会話しようと思っているのにバンドがうるさい。おい、ちょっと静かにしろ、となる。実際おいらも逆の立場だったらそう思う。店主が演奏しろというけど、いや~いま演奏しないほうがいいでしょ~と思いながら演奏していた。客はバンドがうるさいから「場所変えようか」と言ってさっさと退店していく。はっきり言おう、バンドがあると客足は遠のくよ。
「次どの店行く?」
「あそこはどう?」
「あそこ、バンドがうるさくて話せないでしょ。別のところにしようよ」
となる。おいら自身、店を選ぶならバンドがいない店を選ぶw




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2018年3月19日月曜日

ジャズフレーズの作り方

はい、ジャズフレーズの作り方などとたいそうなタイトルを掲げてしまいました。

そんなことがわかれば誰も苦労しないんだけど、少なくとも「これじゃダメだ」と思うパターンはある。
まず、そこそこ楽器ができて、ジャズ以外の音楽のバックグラウンドを持っている人が陥りやすいのが、「完成された(?)メロディ」を作ろうとすること。即興なんだけどそのまま切り取ってリフにできそうなメロディを作ろうとするというか。やたらと4小節単位でまとまっている感を出そうとしたり。
ジャズというのは即興演奏、即興でフレーズを作る音楽ではあるけど、それはポップスのようなフレーズを求めているわけではない。即興で楽曲を作るのではなく、即興でジャズらしい(自家撞着ですが)フレーズを作るのがジャズ。変にまとまったフレーズを作って悦に浸っている人がたまにいるが、そういうときのフレーズは決まってジャズっぽくない。

それと、これはもう何度も言っていることだけど、とにかく隙間を埋めようとすること。空白、休符を作れない。管楽器以外だと息継ぎもないからダラダラと続く。たまに長い音符が出てきてフレーズが終わるのかと思いきや、そのまま続いたりするとガクッとくる。
で、コードが難しかったりテンポが速かったりして対応しづらいときは、ご丁寧にテーマのリフを演奏したりする。そこまでしてとにかく隙間を埋めろと誰が言ったのか。
マイルスみたいに空白をうまく利用できるとホントにカッコいい演奏になる。バリバリ演奏している印象のパーカーもちゃんと空白を組み合わせている。この隙間をどこに配置するかでまたかっこよさも変わる(思い切りダサくなるときもある)けど、ここに気を付けるようになるとジャズっぽさが上がると思う。

ということを何年も言っているんだけど。




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2018年3月16日金曜日

バンド

前回の「Blue Giant Supreme」で「バンド結成初期の苦難を乗り越える」云々という話があった。これは、実はジャズにはちょっと当てはまらないのかなあと思った。

ジャズはロックと違って、パーマネントなバンドという概念が希薄である。例えばジャイアントであるウェス師匠のことを語るときに、バンド単位での話にはならない。
コルトレーンのカルテットやマイルスのクインテットという話もあるが、あれも「結成初期」という言葉がふさわしくない。メンバーチェンジを繰り返してようやくベストなメンバーが集まった、例えばウェインが加入した、なんてものを「結成初期の苦難」という切り口では語れない。そして、数年でまた脱退してメンバーが変わる。リアルな話をするなら、大のバンドも数年後にはメンバーが変わっているのが普通だろう。

バンドという単位で話すならフュージョン時代が対象として適している。だが、フュージョンを代表するWRやRTFはどうか。WRなんてさっさと発起人のヴィトィウスが抜けちゃうし全盛期はジャコ時代だし、ウェインなんてお飾りになってしまうし。RTFはさすがチック、どんどんメンバーを変えてバンド事態を変質させている。最盛期のディメオラ時代は何年続いたのだろうか。

なんとなくロックバンドのように、「これは不変なんだろうなあ」という印象があるのがアダムス・プーレン・カルテットかな。なぜかあのバンドはロックバンドのように全員がこのメンバーとしてのバンドを尊重していたという気がする。なぜかわからないけどそう思う。
 


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2018年3月14日水曜日

ジャズマンガ「Blue Giant Supreme」第37話

今回は彼らに苦言を呈したいので、あえて激烈に言わせていただきます!

合わねえ?ヘタクソが!やめちまえ!といいたい。いやいや、もしかしたらおいらなどがわからない高度なレベルでの話なのかなとも思ったが、初めて聴きに来た客ですらわかるレベルだそうだからよっぽどヘタなんだなこいつら。どうなってるんだ。

ハンナの最初のテンポがわるいといっていたが、そういうのはたしかにある。ハンナがわるい。テンポ速くでてしまうというのは素人のときはよくあるけど、何度もライブをやってきた彼女がここでそれをやるとは。しかしそれを立て直せないボンクラども。いまどきアマチュアですら、ジャイアントステップスをテンポ60でやるつもりなのをまちがって300で始めてしまっても立て直すぞ。ちなみに「楽譜にないことをやるから」というセリフは誤解を招きそうだが、アドリブではなく即興アレンジの話だね。でも、これまたアマチュアでも打ち合わせなしの即興アレンジ(倍テンは常識、ワルツをスローにするとか4ビートを3連のままワルツにするとか、いきなりRITして止めてしまうとか)はやる。
しかも最初の1曲でコケてライブが全部だめになっただ?もうやめろ、おまえらには無理と言いたい。普通は1曲目でコケたら2曲目で立て直すものだが。

バンドのドライバーという新キャラが明るい雰囲気なのでまあマシになったかな。このことだけみてもジャズはネクラでロックは明るい、だからジャズはダメなんだとおもう。しかしU2のことだして元気づけられてもなあ。だってロックでしょ~


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2018年3月12日月曜日

映画「ジャージー・ボーイズ」




クリント・イーストウッド監督によるフォー・シーズンズの伝記映画。彼らの音楽が中心なのでジャズとはあまり関係がないが、バンド結成前に歌っているのはジャズのスタンダードばかり。ボブ・ゴーディオがそれをみて「じいさんの頃の曲ばかりだ!」というシーンがあるが、ジャズの曲ってのはそんなに古いんだなあと実感する。
確かに、ドゥーアップのレコードを聴いていると、たまに「今宵の君は」とかジャズのスタンダードが入っていたりする。

劇中で流れる音楽はどれもすばらしく、ジャンル関係なく音楽ファンなら絶対に楽しめる映画だとおもう。イーストウッドの監督業は、当初はダメダメだったが後年になって名作が連発されるようになった。おっと、ご存命なのに「後年」と言ってはダメか。
あの名曲「君の瞳に恋してる」が当初レコード会社の上層部に見向きもされなかったシーンがあり、やはりお偉いさんは音楽わからんのだなとおもった。



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