2018年7月30日月曜日

ジャズマンガ「Blue Giant Supreme」第46話

今回は、最初はダラダラと「ブッキングできずに過ごす話」だと思っていたら、物語がなんだか急展開しそうな雰囲気に。小さなジャズフェスではあるものの、それなりの大人数の前での演奏だし、これまでのドイツと違ってオランダ、どんな反応になるか楽しみだね。

「伝説」となったジャズフェスというと、日本人なら「雨の田園コロシアム」がまっさきにくるのかもしれない。ライブの名盤はたくさんあるけど、(できれば野外の)ジャズフェスならではの伝説的ステージは多い。ワイト島のマイルスとかもファンにはたまらないだろう。

というか、ウィキペディアで「Live under the sky」のリストを見ていると、ほぼすべてのステージが伝説に思えてくる。1983年のスペシャルセッション「ロリンズ、チック、アルフォンソ、ディジョネット」て、おいおい反則だろw

それに対して、同じくウィキで「Mt.Fuji Jazz festival」を見ていると、傾向が全然違うね。マクリーン、ブレイキー、タレンタインなどメインストリーム系だ。しかしこっちも伝説的ステージはあったんだよね。毎度毎度のアダムス・プーレン・カルテット、1991年のゴンサロの衝撃的日本デビュー(ただし彼はこれがピーク、あとはまったくつまらなかった)、一度のキャンセルを挟みながらもホレス・シルバーの復活など。

あ、そうそう。ホレスが直前キャンセルしたときかわりに招聘されたロンとゴルソンのバンドはある意味伝説だったな~炎天下の中、ロンの無伴奏ソロが延々と続いたw
よく熱中症にならなかったと思うが、今から20年以上前か、平均気温は今より低かったのだろう。危なかった。


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2018年7月28日土曜日

季節感


先日の投稿で、自分が「昼っぽい」「夜っぽい」と思う演奏もはあくまでも先入観であり、人によってはそう感じない、という話をした。同様に、「夏っぽい」「秋っぽい」というのも共通した認識ではないなあと思うことがあった。

つい先日、猛暑が続く中で、知人においらの愛聴盤の1つ、ティト・プエンテの「Mambo of the times」を聴かせた。



もう、夏真っ盛りの最高にゴキゲンなアルバムなんだけど、「いかにも夏っぽいよな~」と言ったら「そう?全然そう思わない」「季節感なんてわからない。冬っぽい音楽とかもあるものなの?」と、全否定というかそもそも概念が理解できないような反応でびっくりした。

そういや、過去にマイルスの枯葉について「熱い熱帯夜にこれを聴くのがいいんだよ!」と言った友人もいた。まったく理解できないがそういうものか。

確かに、最初に聴いたシチュエーションってのもあるね。でもさ、グラント・グリーンの「Idle moments」は絶対に秋の夜だよね?違います?



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2018年7月24日火曜日

役割

友人と話していた時のこと。
サックスの友人いわく、「セッションでホストがベースとドラムのみで、参加者が自分しかいないときがあった。そうすると毎度毎度自分が唯一のフロントとして演奏することになる。自分としてはかまわないんだけど、なんだか申し訳ない気持ちになった」

ベーシストの友人いわく、「ベースやドラムはフロントになれないので、とにかく誰でもいいからフロントがいないと困る。こっちは伴奏しかできないわけだから。シャバダバスキャットでもなんでも、とにかくフロントがいてくれるだけでありがたい」

結局、セッションでは参加者が少なかろうとフロントは堂々と演奏すればいいということだね。 ちなみに、ギターやピアノはコウモリのようにどっちにもなれるから便利だ。



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2018年7月22日日曜日

練習のときのテンポ設定


あるプロミュージシャンが言っていた。
「ライブでは絶対に上ずって普段の練習より速いテンポで演奏してしまうものだ。だから、普段からちょっと速いかなというテンポでの練習をした方がいい」

あるプロミュージシャンが言っていた。
「練習して毎回ミスをするのは、ミスする練習をしているのと同じだ」

あるプロミュージシャンが言っていた。
「一度でもミスするとそれが記憶に残るから、最初は、絶対にミスしないような、おそろしくゆっくりのテンポで練習するのがいい」

どれもこれも、本当なんだろうか。






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2018年7月20日金曜日

Manteca


マンテカ


Dizzy Gillespie"Manteca"

収録曲は「マンテカ」「キャラバン」「チュニジアの夜」「コン・アルマ」と、ディジーのアフロキューバンジャズが好きな人にはたまらない内容。

おいらは、「キャラバン」や「チュニジアの夜」といった曲との出会いはレコードではなかった。レコードで聴く前に楽譜集を買ったので、「題名だけ知ってる、有名曲だよな」と思って弾いてみたのだった。
この2曲とも、8分の12拍子風の、のんびりとしたエキゾチックな曲なんだろうなと思っていたが、その後エリントンのオリジナル録音やいろんなチュニジアを聴いて自分の最初にもったイメージと全然違うなあと思った記憶がある。

おいらのイメージそのままではないものの、このディジーのアルバムでは一般的なキャラバン、チュニジアのような感じではなく、エキゾチックな雰囲気も感じられる演奏になっている。

で、タイトルチューンにもなっているマンテカはどうかというと、単なるマンテカでなく「マンテカ組曲」なんてことになっていて、余計なアレンジが多く、はっきりいうとつまらないw一番手をかけているのだろうけど、ダメ。パーカーの「アフロキューバン組曲」のようなつまらなさ、といえばわかるかもしれない。

ちなみにマンテカのベストと言えば、これだと思う。

「woody herman 1979」の画像検索結果

アレンジはスライド・ハンプトンだったかな。ディジーとウディ・ショウのバトルが聴ける。


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2018年7月16日月曜日

ギターサウンドの昼と夜

先入観によることなのかもしれないけど、すごく不思議だなあと思うこと。

ジャズのギターサウンドは、BNなど小レーベルの録音はいかにも夜、という感じなのに、大レーベルであるヴァーヴでの録音はすべて朝というか昼というか、さわやかな感じがする。

典型的なのがケニー・バレル。
BNの作品は、タイトルからして夜中。
ミッドナイト・ブルー+2

深夜のジャズという内容になっている。タレンタインのテナーもいい。有名な「5スポット」もそうでしょ。

ところが、ヴァーヴ作品になると、おいらには朝のさわやかなサウンドに聴こえてしまうのだ。
ケニー・バレルの全貌

 これとか、
ア・ジェネレーション・アゴー・トゥデイ

これとか。パーカッションのせいでもないだろう。BNの録音でもパーカッションが参加しているし。

ウェス師匠の場合は、リヴァーサイド録音がどれも夜のジャズという感じなのに、ヴァーヴに行くと、さわやかになる。もっとも、ヴァーヴの方はオケによる完全なポップサウンドだから全然違うけど。「バンピン」とか「夢のカリフォルニア」なんて、日曜の午前中に聴くサウンドだよねえ?

あ、「ハーフノート」という例外があった。




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