2014年2月16日日曜日

ジャズマンガ「ブルージャイアント」その4 およびコルトレーンチェンジ

2月10日発売のビッグコミック読みましたか?例によって、若干ネタバレなので注意してほしいんだけど、ブルー・ジャイアントについて書いてみます。

 ソニーロリンズなのにトレーンのカウントダウンやるのか?とか、部活引退してから楽器始めたにしてはうますぎる、という突っ込みはこの際置いておこう。
まあとにかく、高校生相手に大のジャズがウケたのがすごくよかったね。おいらなんて高校生に「何やってるかさっぱりわからねえ」といわれたことあるから。将来のスタープレイヤーとおいらを一緒にしてはいけないかもしれないけど。


あと、後半ピアノが加わったのが、個人的にはすごくよかったと思う。作者が音楽を知らなかったりなめていたりすると、あのままワンホーンのソロで話を進めたりするんだけど、ロリンズでもコニッツでも、無伴奏ソロで2曲も演奏したら、よほどのファンでないかぎりちょっとうんざりするからね。ピアノの参加が話にリアリティを加えている。


ロックバンドのやつら、「おれたちは演奏しなくていい」といったけど、本当は高校生なんかあんまり発表の機会がないから、簡単には引き下がらないもんだ。でもそれほど大の演奏がすばらしく、これまでバカにしていたことを後悔してるんだろうね。

ところで、知ってる人も多いだろうけど、カウントダウンはマイルスの「Tune Up」をコルトレーンチェンジにした曲です。「Confirmation」をコルトレーンチェンジにした「26-2」という曲もある。あと、コルトレーンはスタンダード曲をコルトレーンチェンジにアレンジするなど、アトランティック時代はわりとおもしろい試みをしている。コルトレーンチェンジについてはいつか別のところで話そうかな。


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