2014年2月22日土曜日

ジャズ雑誌いろいろ



大掃除をしたら昔のジャズ雑誌がでてきた。
「JAZZ」という月刊誌。出版社は「JAZZ PEOPLE」という会社。知ってる人はけっこう年齢高いとおもう。
ひさびさにみてみる。75年のやつだ。当時の熱気がつたわってきた。

執筆陣は、間章、相倉久人、平岡正明など。
関係ないけど、松本清張の「砂の器」という作品を読むとこのあたりのことを思い出してしまう。

ジャズ批評は季刊じゃなくなってからつまらなくなったという意見をよく聞くがおいらも同感。
あれはワンテーマで掘り下げるところに魅力があったのに、そういったものが希薄になってしまった。

ジャズ・ライフが立東社から出版されているときは笑っちゃうくらい誤植が多かった。
レコード紹介なのにジャケット写真がすべてパーカーの「NOW'S THE TIME」だったこともあった。普通途中で気付くだろw

スイングジャーナルは、昔は本当におもしろかった。いまでは言えないことも普通にかいていた。
昔というのは60年代あたり。さすがに矢野敏が人気投票ででていたあたりはおいらもしらない。
スイングジャーナルがおもしろいなんていうといまのひとは驚くんだろうけど、といいかけて気付いたんだけど、今はすでにスイングジャーナルが廃刊となっているのだったね。時代がかわったとつくづく思う。

一応、スイングジャーナルが最終的にどんなつまらない雑誌だったかを説明すると、ジャズ・ジャパン誌とジャズ・ワールドを足してさらに同じくらいのページの広告とオーディオ情報を足して内容を(この時点でも十分につまらない)さらにつまらなくして60年代までのモダンジャズだけに情報をしぼった雑誌であった。思えば、フュージョン時代に浮かれて電気音楽を読者に紹介していたことを「自己批判」「総括」していたのかな。朝日新聞が戦中に国民を煽って、戦後まったく路線を変えたことに似ているのかも。
でもね、おいら70年代フュージョンもアコースティックのジャズと同じくらい大好きなんだよね。フュージョン嫌いって実はそんなに多くないと思うよ。若い人にはむしろ新鮮だし、ロックのひとは入りやすいでしょ。「ニーズがない」と決め付けて編集方針を決めたのだろうけど、ニーズはあったと思う。


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