2014年2月23日日曜日

ウィントン・マルサリスの音楽のつまらなさ



村上春樹氏のエッセイで「ウィントン・マルサリスの音楽はなぜ退屈なのか?」というのがあったな。

80年代のウィントン登場にもろ手を挙げてよろこんだ批評家たちも彼の音楽がつまらないのは認めるだろう。
ウィントンのファンでさえも、ファッツ・ナヴァロやリー・モーガン、ウディ・ショウなどと比べて彼の音楽がつまらないのは認めざるを得ないだろう。

ウィントンの「スタンダード・タイム」をきいて「スタンダードってええなぁ」とおもったやつはいるのか?
あの、すさまじいチェロキー2つも聴かされて「うーん、さすが」などとおもったやつはいるのか?聴いたことのない人は、話のネタになると思ってチェロキーだけは聴いたほうがいいよ。あれが2つも入っているというアルバムなんだな、「スタンダード・タイム」って。

ウィントンのつまらなさがよくわかるアルバムがこれ


カルテット 
 「ハービー・ハンコック・カルテット」
BN時代とマイルス時代の名曲をウィントン君がじつにあっさりやってくれます。
オリジナル録音とくらべると本当につまらない。「若いから」?いやいや、50年代の名手たちは名盤を録音したころもみんな若かったよ。

ウィントンのつまらなさの理由は諸説あふれているけどそれを確かめたかったらこのアルバムだ。

話はかわるが兄貴のブランフォード。
90年代半ばに「日本人にジャズが理解できているとは思えない」と発言したことをみんな忘れてないだろうか。当時はたしかに日本の某レーベルが質を問わずジャズ・ミュージシャンをデビューさせてCDをバンバンつくり高いギャラ払って呼んでいたころだ。そういった状況を考えるとブランフォードのこの発言はわからなくもない。

しかしね、心ある昔からのジャズファンはこの発言にショックをうけたはずだ。おいらはブランフォードの不買運動でも始まるのかなとおもったんだけど、そんなことはまったくなく、むしろ媚をうるかのように某ジャズ雑誌が彼のアルバムに高評価をした。
当時みんなおもったはずだ。「だったら日本に来なきゃいいだろ。アルバムも売らなきゃいいじゃん。だって日本人には理解できないんだから」と。

たしかに今のブランフォードはすばらしい。でも当時の暴言を謝罪してほしいとおいらはおもう。

まあロンが人気のある国だから理解してないと思われても仕方ねえか~

そういえば、まだスイングジャーナルが元気なころ「マルサリス/マーサリス論争」があったがあれはどうなったんだろうw

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