2014年2月1日土曜日

チャーリー・パーカーはすごい!



まったく申し訳ない。誰もが「あたりまえだろ!」というタイトルになってしまったね。

先日リー・コニッツを聴いた(いえいえ、それはもう何度も聴いてますけど)。コニッツは手癖フレーズがまったくなく、「真の意味で即興演奏をしているのはおいらとオーネットだけだ」とかいうほどの人だ。林家正蔵にそっくりな「ベリークール」のジャケット写真で判断してはいけない。彼は硬派だわ~

では手癖フレーズの代表格といえば、やはりパーカー。ということでパーカーばかりを2、3日聴きまくった。

いやはや、とにかく巧い。音数の多いフレーズを超高速で吹ききっても、アクセントの位置や逆に抜いている箇所のバランスが絶妙。決してリズム的によれることがない。スローでもミディアムでも、凡人とは別次元の緻密なタイム感覚で、ちょっとした音の断片や休符も粋なジャズフレーズに大変身。ま、何を今さらだが、欠点を探そうにもないんだよね。

はっきりいって、パーカー直系とか言われてる人びとはどいつもこいつも足元にも及ばない(いや、パーカーを昇華してすっかり垢抜けたフィル・ウッズとか大好きだよ)。でもキャノンボールだけは楽器の技術が近いものがあるかもね。テンポ300超でバリバリ演奏するキャノンボールは、あまりのすごさに鳥肌が立つ。

ところで、マイルスの談話でこんなのがある。頭の中であのガラガラ声に変換して読んでください。
「オレの58年のバンドでは、トレーンとキャノンボール、エバンスがいた。トレーンはすごかったな。キャノンボールは、あいつはいいやつだが技術がなかった」

お~いマイルス、もうろくして誰かと間違ってないか?



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