2014年6月7日土曜日

ロン・カーター 14



50歳以上のひとは70年代にロン・カーターがエレクトリックベースを弾いていたのを覚えているだろう。


CTIアット・ハリウッド・ボウルVOL.1-3

CTIオールスターズの72年ライブ。
ここでロンは半分以上エレクトリックベースを弾いている。
ウッドベースのときと全然ちがう演奏だ。フュージョン専門にエレクトリックベースだけ弾いていたとしてもかなり評価されたろうとおもう。
16ビート系のファンクナンバーも慣れた感じでゴキゲンなビートを創り出す。
フィルもセンスよく、とてもロンとはおもえない、おいらはずっとパーソネルの記載ミスだと思っていた(失礼!日本公演のときちゃんとエレキベース弾いてましたね)。

エレクトリックベースを弾くことにより、ロンの特徴が二つなくなる。
その二つとはご存じのとおり、音程の悪さとあの「グィーーーーン」だ。
そのおかげで安定した、しかし地味ではないボトムができあがっている。すばらしい演奏だ。

このアルバムでは「グィーーーーン」はなんと1曲でしかでてこない。ウッドに持ち替えてのブルースでやってるけど、封印していたための解放感からか、最初テーマ・メロディのところだけで4回もやっているのだ。おいおい。


↓よろしければ投票してください!

音楽(ジャズ) ブログランキングへ