2014年6月27日金曜日

ガーシュインのピアノ・コンチェルト



これ聴きました。

ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 ヘ調


もう、ものすごくよいです。クラシックを受け付けないコテコテのジャズファンの方にも自信をもっておすすめしますよ。小澤征爾指揮のサイトウ・キネン・オーケストラ + マーカス・ロバーツ・トリオとなっているけどキワモノ、企画モノといった匂いはまったくなく、ごくごく自然にすばらしくかっこいい音楽が演奏されている。とにかくね、まったく肩肘はらないので「え~、クラシックでしょ」と敬遠しないでほしい。
というか、クラシックには聞こえない。「ジャズってデタラメやってんでしょ」というクラシック側のひとは、これを聴けば逆にジャズの良さがわかるのではないのかな。
代表曲「ラプソディ・イン・ブルー」ではオーケストレーションをグローフェ(大峡谷の作曲者ね)に頼んだというガーシュインだけどこのピアノ・コンチェルトは頑張って自分で書いたそうです。サウンドを確かめるためにホールを借り切ったとか。

おいらはもともとガーシュインが大好きだったけど、これを聴いた友人は「クラシックの作曲家としてはガーシュインはあまり評価していなかったけど完全にくつがえった」といっていた。それにしてもマーカス・ロバーツのなんとすばらしいことか。聴衆が音楽に惹き込まれて一体となっているのが伝わってくる。そのせいか第1楽章を終わっただけなのに大拍手がまきおこる。クラシックでは本来あり得ない光景でしょ。指揮もオケも一流だからなんだろうけどジャズ側の人間としては(クラシックも好きだけど)「どうだ~!!」という気持ちになったなあ。おいおい誰だ、マーカス・ロバーツを「ウィントン一派のつまらないピアニスト」と言っていたのは?おいらではないぞ。
マーカス・ロバーツ・トリオはベルリン・フィルともラプソディ・イン・ブルーを共演しているそうで、それも聴きたくなりました。だって、「きみ~ベルリン・フィルですよ~」(こればっか)

そういえばDGの作曲家シリーズでガーシュインの2枚組をもってるのだけど、ディスク1が有名どころのオーケストラ曲に対してディスク2のほうはプレヴィンのピアノソロでサマータイムとかジャズでおなじみの曲をやってるだけ。しかも普通にジャズw アドリブもありもろにジャズ。プレヴィンのジャズモード全開だ。曲によってはベースとデュオ。もう完全にジャズ。いいのかこれで?とおもった。もうこうなったら、ディスク1のほうの指揮もプレヴィンだったらおもしろかったのにね。




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