2014年6月19日木曜日

ジャズファンがジャズといったら、それはジャズなのです



ジャズファンは、一度気に入った音楽・ミュージシャンを、いつまでもジャズとみなす傾向がある。

クインシーの音楽がどんどんブラコンになっているのにいつまでもジャズ扱いするのは、クインシー本人にとってはどんな気持ちなのだろうか。
まあ、おいらもスタッフ・ライク・ザットも愛のコリーダも、はてはジュークジョイントもジャズだと思っている。ジャズファンがジャズだと言い張ればそれはジャズである。そうでしょ。

最たるものはやはりハンコックだね。そもそもセクスタントのように「音楽ですらない」ものも、スイングジャーナルは当たり前のようにデスクレビューに取り上げ、そして信じられないことに評論家が最高点をつけていた。あれ1曲目なんか雨だれの音が延々と続くだけだぞ~

ジャケットも恐ろしいw

セクスタント
 
その後ハンコックはヘッドハンターズを作った。初めて聴いたときは「ふざけんな!」と思ったけど、今では「100%ジャズだ」と断言できる。あれはジャズだ。ジャズの定義を「電気を使わない」だと思っている人がいるから困る。

ハンコックはどんどんジャズから離れていく。モンスターとか、もう明らかにロックみたいなアルバムを作ってもキーボードのソロがあったからまだよかった。しかしライト・ミー・アップではソロがない、どれがハンコックの音なのかもわからんw
ライト・ミー・アップ(紙ジャケット仕様)

ははは、これね。しかしもう、ジャズファンにとってはこれもジャズ。ジャズファンがジャズだといったらそれはジャズなんだよ。きみ~ハンコックですよ~(またこれ)。

このあと、ついにフューチャーショックなんかやっちゃうけど、あれもジャズ。もう処女航海のころの面影なんかまったくないんだけど。

ちなみに、逆にもう少しジャズっぽいものでも「あんなのはジャズじゃねえ!」といわれてしまう。「Dis is da drum」とかw


そもそも、スタン・ゲッツのボサノヴァ自体、本来ジャズといえないものあった。イパネマなんかゲッツを間奏にフィーチャーしたボサノヴァだ。そこで歌っていたアストラッド・ジルベルトはジャズボーカル扱いされ、その後ソロアルバムを録音してもジャズ扱い。まったくジャズではないと思うのだが、いいのだ。ジャズファンがジャズだと思えば、それはジャズなのだ。
これなんかもう、どこからどう聴いてもジャズではない・・・いや、ジャズだ。


ルック・トゥ・ザ・レインボウ



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