2014年1月1日水曜日

ロン・カーター 4



96年の映画「カンザス・シティ」でミュージシャンが演奏するシーンが話題になったことがある。ロン・カーターもそこでベースを弾いていた。見たことあります?みんなと違い彼だけが妙に金持ちっぽい恰好で貫禄もあり違和感がぷんぷんとでていた。あれは監督がわるいのかな?

さて今回はこのアルバムです。


File:Stan Getz & Bill Evans.jpg  

有名だよね。メンバーも豪華。エルヴィンとロン。聴いたことある人はわかるとおもうけどミスキャストというか、この4人をいっしょというのは乱暴だとすぐに気付く。コルトレーンのバンドで叩いていたドラマーとスタン・ゲッツの共演だよ?

細かい内容はおいといて、ロン・カーターの話。なんとエルヴィンとロンの8小節交換が延々と続く。
きついなんてもんじゃない。94年マウントフジでのロンの長尺ソロくらいきつかった。真夏の炎天下、無伴奏でベースのソロですよ、あなた。口パクアイドルの生歌よりきついですよ。
ゲッツとエバンスはすばらしい。特にエバンス。やはりジャズ史上最高のピアニストの1人だ。この2人の8小節交換のあとに、恐怖の瞬間がやってくる。

きた!ロンとエルヴィンの交換だ。最初はロンのパートでもエルヴィンは伴奏していなかったのに、さすがにこりゃ厳しいと思ったのか、2回目以降はロンのバックでドラムを叩いている。彼の困惑が手に取るようにわかる。

ロンのことばかりでなく、ちょっとはアルバムの話をしようかな。上にも書いたように、ゲッツとエバンスわるいわけがない。ファンカレロにおけるゲッツの手癖や、トリップしてるのかエバンスの意味不明な停止などジャズ特有のおもしろい部分はあるものの、おいらは大好きなアルバムである。

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