2014年1月27日月曜日

cool struttin'はそんなに名盤か



日本ではブルーノートの代名詞的に取り扱われる、「Cool Struttin'」。


Cool Struttin
 
何かあればすぐ「おしゃれなジャケット」wとかいって紹介されるよなあ。

ブルーノートのジャケットにしては異質で、ブルーノートファンとしては「これぞブルーノート」という紹介をされると違和感がある。やはりブルーノートは硬派なジャケットこそ本流だ。これみたいに。

Moanin 

 ちなみに60年代後半に突入すると、こういう恐怖ジャケットも登場する。

Demon's Dance 

 おしゃれジャケットといってもさ、やはりパシフィック、キャピトル、コンテンポラリーの西海岸レーベルにかなうわけがない。もっともこれら西海岸レーベルの特徴は、ジャケットのおしゃれさと演奏内容が反比例するというところにあるんだけど。ジャケ買いして何度泣かされたことか(学習しろ)。

で、クールストラッティンの話に戻すと、このアルバムにだまされた人も少なくないだろうね。おしゃれなジャケットなんていわれて買って、いざ聴き始めると、ゴリゴリの典型的なハードバップのブルースが流れ始めるんだから。これがB面の曲だったら、まだいい。でも、そうでなく、1曲目の、さらにいえばタイトル・チューンなのだから。ある意味、ジャケットのイメージ曲なわけですよ。

はっきりいって、曲想はまったくもってクールなストラッティンではないw

などと少々不満をいったけど、ジャケットとタイトルを無視すれば、マクリーンの鼻にかかったような音色によるフレーズは最高にすばらしいし、調子がわるいときが多いクラークもここでは軽快。もともと優れたピアニストだからね。アルバム自体は十分お勧めできる、というかかなりの名盤。

だからこそ、ここでジャケットとのギャップを突きつけられて「やーめた」というか「この音楽、いいじゃん」というかが、ジャズファンになるかどうかの分水嶺なのかもしれないと思いました。



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