2014年1月10日金曜日

ギル・エヴァンスのLive In Dortmund 1976



 

買う前はけっこうおもしろそうな印象だったんだけど、ちょっとイマイチだったアルバムだ。ローランド・カークが2曲参加しているものの不発。そのうち1曲は不調をごまかしているような演奏になっている。カークのファンとしてはいただけないね。
70年代のギル・エヴァンスは実験的な音楽の要素が強くなり偶発性にまかせるような表現をしていたとおもう。それがうまくいけばよいのだけど。ここでは必ずしもうまくはいっていない。名盤とされる「時の歩廊」や「プレイズ・ジミ・ヘンドリックス」でも何かを期待しながらダラダラと盛り上がらないままつづけるという曲がある。残念ながらギルのアレンジはいま聴くとダサいものがあり、そういうダラダラ曲のつまらなさに追い打ちをかけることがある。このアルバムでいうと4曲目がそれなのだ。
5曲目はビリー・ハーパーによる名曲「pristess」だが、なぜこの曲をこんなにかっこわるくするのだろうという印象。せっかくの名曲が台無しだ。はっきりいってダサい。幸いソロイストたちはいい演奏してるけど。


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