2014年1月5日日曜日

リチャード・ティー「strokin」



いわずとしれた、リチャード・ティーの最高傑作。

ストローキン



ティーはピアノのときとエレピ、オルガンのときとプレイスタイルがまったく変わる。どちらもすばらしい。

フュージョンを嫌いなひともいるでしょう。おいらは油井正一大先生のように「ジャズならなんでも好き」であり、ちょっとでもジャズ要素がある音楽ならジャズ扱いするところがあるので、勘弁してほしい。フュージョンはすばらしい音楽ですよ、70年代はある意味ジャズの黄金期だと思う。

フュージョン嫌いの人はホントにかわいそうだ。ティーとスティーブ・ガッドの最強のリズムセクションを聴くことができないのだから。

「ノリ」ということがいまいち理解できない人もいる。そういう人はぜひティーのピアノを聴いてもらいたい。スタッフのライブではおなじみになったガッドとのデュオは、このアルバムで「A列車でいこう」でも再現されている。個人的にはガッド・ギャングでの彼らの演奏も大好きだけどね。

この「ストローキン」、タイトルチューンにおけるマイケル・ブレッカーのソロは、おそらく彼のベストの1つだろうね。テクニカルな点に注目するなら「ヘビーメタル・ビバップ」でのソロがダントツだけど、歌心を基準にすると、このストローキンと、ステップス・アヘッドの東京ライブの「トレインズ」が最高。

50~60年代のモダンジャズも最高だけど、70年代の「く~たまらん」サウンドは永遠に不滅だ。「電気だから」「ロックのビートだから」とか毛嫌いしていては、人生の半分を損するだろうな。また、ロック小僧がジャズを「おっさんの音楽」と勘違いしていたら、人生の99%を損することになる。

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