2014年1月16日木曜日

クラシックの技術レベルとは


自分のすべてをさらけ出して、常に完成しないものを追い求めるジャズという音楽は、プレイしていて一番楽しいものだと思う。

でも、ポピュラー音楽という枠をはずすと、万人ウケするかどうかは別にしてクラシックの技術水準は化け物クラスだね。

ピアノの楽譜は完全に別世界のものだけど、オーケストラのコントラバスのパート譜を見ると白玉だけが並んでいるもんだから、「なんだ、クラシックなんて簡単じゃないか」なんてたかをくくっていると、とんでもないことになるよ。

たまたまオーケストラで簡単そうに見える演奏をしていても、その白玉を完璧に演奏するということ自体ポピュラー側の想定をはるかに超越したレベルだし、独奏曲になるととたんにとんでもない技術を要求される。

だから、超絶技巧を持った人にとっては、ちょっとオケでの演奏は物足りないのかもしれないね。ドラゴンボールに例えていえば、悟空がミスターサタン時代の天下一武道会に参加して手を抜くようなもの?いやいや、この例えだとオケのメンバーがミスターサタンレベルという意味になってしまうな。

いずれにしてもたまには超絶技巧を披露したくなるだろうね。

コントラバスだけのこんな人たちがいる。横に並んで、となりの人の楽器を弾くとか、超絶レベルの演奏とパフォーマンスを繰り広げる。


"ベース,ベース,ベース,ベース,ベース&ベース!"

友人のピアニストに初めてジャズを聴かせたとき、彼は「ジャズっておもしろいな」といってくれた。しかし、その後、こんなひとことを付け加えた。

「ところでさ、このレコードの人たちって、わざとヘタクソに弾いてるの?」

クラシックの耳で聴くと、アドリブによるフレーズは粒が揃っておらずヘタクソに聴こえたそうだ。ちなみにそのとき聴かせたのはモーニン。ピアノはボビー・ティモンズ。

まあ彼はその後、ジャズにどっぷりはまってしまい、今ではおいらが教えを請うレベルになっている。



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