2017年3月29日水曜日

THE GARY BURTON QUARTET “DUSTER”

今回は60年代、プレフュージョンというか黎明期というかだ。ジャズでいうとかなり硬派な時代。



THE GARY BURTON QUARTET “DUSTER”

ラリー・コリエル参加によるロックらしさが話題になったアルバム。ということになっているんだけど、いまの耳で聴くとまったくロックではなく、普通に60年代後半のジャズだ。ギターなんかホントに電気使ってるのか?と思うほどナチュラルに聴こえてしまうw

スティーブ・スワロウがまだウッドベースを弾いているころだけど、むしろいまのエレベよりもよっぽどいい演奏をしている。スワロウのエレベはスイング感もないしビートも感じさせないので好きではない。リーダーアルバム作ってもソロ一切なしでひたすら4ビートのラインだけ、そのラインですらトホホだといったいこの人は何がやりたいんだとおもう。

おっとスワロウの文句を言ってもしょうがない。話をダスターにもどす。佳曲がずらりと並ぶ。この後のバートンの方向性が決定されたアルバムだとおもう。カーラ・ブレイの「ブルースをそっと歌って」が収録されているところが評価されているが、アルバムの白眉はマイケル・ギブスの「SWEET RAIN」だとおもう。超名曲だ。けだるくて。これライブでやると、お客さんが退屈しているのがよく伝わってくるけど、やる側は楽しいw

ギターとヴィブラフォンというのは相性がすごくよい。なんとなく知的でスリリングな印象がある。マイニエリのデビュー作でのジョー・ベックもそうだった。




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