2017年3月4日土曜日

演奏マシンただし8ビット機



昔の話。

ギター(おいら)とピアノとベースという編成で宴会のBGMみたいなことをした。そのときのピアノは、いつも頼んでいたY君が急に来られなくなったのでトラで頼んだ若いピアニストだった。

彼は、クラシックやっていただけあって譜面はばっちり読める。ジャズは何年もやっているのでまったく知らないわけではないのだがセンスがないタイプだった。アドリブはそれなりにこなすのだけど、バッキングがスイングやってもボサノヴァやっても和音を全音符で鳴らすだけ。以前話した、全音符女の男版だ(うーん、意味不明か)。

おいらがソロのときはさすがにギターでリズムを出すわけにはいかないので、曲中でも曲間でも何度も「リズムだせよ!」といったら「ハイ」と答えるのだけど、また全音符。ギターソロのときだけなんだかおかしな感じになる、トホホな演奏。そうでなくても、ギターとベースだけジャズのノリがでてるのにピアノが全音符というのはものすごく違和感がある音楽になるのだなと感じた。コロンブス並みの新発見だった。

ジョビンのWAVEをやったけどやはり全音符だった。ボサノヴァではベースも4つ刻むわけじゃないし、ピアノが全音符でギターがソロとったら何が何だかわからない音楽になる。
「もっとタッタ~って弾いてよ」といったら、あいかわらず「ハイ」と答えて、なんとずっとタッタ~~~、タッタ~~~、タッタ~~~、と機械のように最後まで弾いていた。ボサノヴァの代表的パターンの「タッタッタタッタ・ッタッタタッタ」という感じでというつもりだったのだけど・・・

延々と続く同じリズムきいてたら、全音符のほうがマシだとおもった。

最後に彼から「弁村さん、なんだかボサノヴァのリズムがわかった気がします!ありがとうございます」と言われてしまった。おいらは突っ込む気力もなく、
「あ、そう。まあ、いろいろ聴いて精進してください」としか言えなかったw


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