2017年3月20日月曜日

「音楽」の範囲

最近何かを読んで、さらに自分の経験から考えて、ふと思ったこと。

クラシックの人とロック・ポップスの人は、「音楽」という言葉を自分のやっている音楽オンリーで使うことがけっこう多い。
クラシックのうち最右翼に属する人たちは、「クラシック以外は音楽じゃない」というほど、もう意図的に「音楽」=クラシック、という意識で言葉を使っている。

それに対して、ロックやり始めの学生さんたちは、ロックやポップス以外の音楽の存在すら知らないので、狭い世界で「音楽」=ロック、みたいな使い方をする。頭ではほかの音楽が存在することを知っていても、正確に理解していない。
マイナーな音楽、古い音楽は、「前世紀の遺物」(from マンガ「BlowUp!」)として、ダサいと思う。見ていて滑稽である。


ジャズに限らずマイナーな音楽をやっている人はそういう傾向がない。「音楽が生きがいです」とか「趣味は音楽です」とは言わず「ジャズやっています」「ラテン音楽が好きです」みたいに言う。
ガムランを心底好きな人が「ボク、音楽が好きなんです」と言ってもそのあとの話が通じないw

ジャズの場合は特に、いろんな音楽の要素を貪欲に節操もなく取り入れて「これもジャズあれもジャズ」と言ってきた歴史がありそもそもそういう性質の音楽であるため、ジャズファンを長くやっていると望まなくても周辺音楽に関する知識も増えていく。だから1つの音楽だけを取り出して「音楽」という表現はしない。逆に周辺音楽全般が好きになっていき、すべてひっくるめて「音楽が好き」ということがある。これなら望ましい言葉の使い方だろうと、勝手に思った。


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