2016年3月13日日曜日

漫然と練習しても

これは以前言ったことがあるかもしれないけど(そんなのばっかり)。


なぜか練習時間が多いのに、いつまでたっても上手にならない人というのがいる。センスがないという人もいるけど、おいらは明確なビジョンがないことが上手にならない大きな理由だと思う。

おいらの知人のテナー奏者は、フリップ・フィリップスを聴いてサックスを始めた。フィリップスのように吹きたい!ということで、さほどうまくないうちから気分はフィリップス、という感じで練習していた。それが明確なビジョンになったのだろうね、そのうちテクニックは普通だけどすごく味のある演奏をするようになった。

基本的な練習は必要だし、フィーリングだけで練習していてもダメだけど、明確なビジョンがあるほうがフィーリングというかジャズの語法を体得しやすいのだと思う。別に誰かのコピーマンになれといっているわけではない。でも、まだ大したこともできないうちから、やれ個性だとか言っていても、土台がないまま二階を作るようなもので、 そのうち「うまいことはうまいが、まったくジャズじゃない」というミュージシャンができあがったりする。ブラバン出身者で最後までジャズを好きになれない人にこういうのが多い。鳴らすのはそれなりにうまいがまったくジャズではない、という。

あ、またこの話題になってしまった。


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