2016年3月18日金曜日

バーン!


大昔、結婚式場での演奏の仕事をした。本当の結婚式ではなく、将来使ってくれそうなカップルを何組か招待していろいろ見てもらうというイベントだった。

開場前にバンドがスタンバイしているところにホールマネージャーみたいな男がやってきた。おいらたちを見下すような話し方でいけすかない感じだった。その男が「もう少しで開場する。私が合図を出したら演奏をはじめなさい」といった。とりあえずハイとこたえておいたがその男が去ってからみんなで「ところでどういう合図出すんだ?」とヒソヒソはなしていた。

しばらくするとその男が再び現れ、バレエのように軽やかに速足で歩いてきて部屋の中央でくるっと一回転してバンドのほうをむいたかとおもったら、両手をピストルのようにして指さしながらゆっくりスローモーションのように後退しはじめた。当然片目は閉じていたwダンディ坂野の「ゲッツ!」みたいなのを想像してもらいたい。完全に自分に陶酔しているかのようなしぐさであった。
おいらは不覚にも目が点という状態になっていまったが、ピアノのYさんがそれが合図だと察知してイントロを弾き始めた。その瞬間正面のドアが開き招待客が入ってきた。ジャストタイミングでほっとしたがあの合図はねえよなあとおもった。
 



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