2016年11月29日火曜日

選民思想



ベニー・グッドマンが初めてカーネギーホールで演奏するとき、おそらく相当の反対意見があったのだろう。「クラシックの殿堂でジャズをやるなど言語道断だ」みたいな。カーネギーホールはいまではごく普通にジャズも演奏できるわけだけど、似たようなことはどこでもおこりうる。

最近、おいらの知り合いがあるクラシックのホールで、クラシックとはちがう別のイベントを行ったら、後日会場に苦情がきたそうだ。そのときの言い方が「神聖なクラシックのための場所なのに!気持ち悪い!おぞましい!」というものだったそうだ。

そういう考え方のほうが不気味だとおもう。クラシックのファンみんながこんなわけはないだろうけど、選民思想みたいなものをもっているひとはいるよね。クラシックファンにそういう人が多いイメージがある、申し訳ないけど。実際は違うのだろう、上に述べたアホな人のせいでそういうイメージが広がってしまうのではないか。クラシック奏者に知り合いはそんなに多くないけど、演奏家の方が選民思想なんて無縁で「どこでもやりまっせ」みたいな感じだったりする。ま、夜の飲み屋で当たり前に演奏されてもムードぶち壊しなんだけどねw


クラシックばかりをやり玉に上げた格好になってしまったが、ハービーは、ジャズをやっていることで他のポピュラー音楽に対してエリート意識を持っていてしまったと自伝で反省している。この場でアホなジャズ屋ということで何度か話してきたように、ジャズ屋はハービーのようにロックやポップスを低く見る傾向がある。そういうジャズ屋の選民思想はかっこわるい。確かにタブ譜しか読めないひどいやつはロックにこそ多いが・・・


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