2016年11月10日木曜日

映画「ヒットパレード」





原題「A SONG IS BORN」。ジャズファンは必見。主演は谷啓、じゃなくてダニー・ケイだが、グッドマン、サッチモ、ライオネル・ハンプトン、トミー・ドーシー、メル・パウエル、チャーリー・バーネットなど多くのジャズ・ミュージシャンが出演している。

クラシックしか知らない教授たちがジャズなどの大衆音楽に魅せられるという展開で見ていてスカッとする。スイングジャズのコンボを演奏する際に、クラリネット奏者がいないからといってグッドマン扮する主人公の同僚教授が駆り出される。「譜面がないとできない」というグッドマンにハンプトンが「グッドマンは譜面なんかみないぞ」というと「グッドマン?誰だそれは」というおそらく当時大爆笑だったであろうやりとりがある。

演奏が始まると(あたりまえだが)素晴らしいクラリネットを披露する(グッドマン本人はなんとかこなしているかの演技をしているのがまたいい)。それをみたハンプトンが「やるじゃないか」といい冷めていたサッチモも目を丸くする。

とまあ、ジャズの素晴らしさが全面にでた映画。残念なのはビバップがないこと。会話のなかでは巷で流行っている音楽としてビバップも挙げているのにね。セッションシーンが多く、それが単なる演奏ではなくミュージシャンの質の高さや楽しさなどが伝わってくる。必見。個人的には黒人コーラスグループのゴールデン・ゲイト4重唱に感動した。



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