2014年7月17日木曜日

ジャズの歌詞はすばらしい

世にあふれているJ-POPなどの歌詞には、けっこうひどいものが多いね。いや、内容がいつも「夢を忘れないで」とか「あなたが好き」だとか、そういう画一的だということをいいたいのではなくて、「変わる度ごと」とか「いつまででも」とか「青くないけど見上げてみた青空」wとか、日本語としておかしいのがいやなんだよね。
(ちなみに上にあげたのは実例。どの曲かわかるかな?え、J-POPなんかわからんわい!ですって?)

さて、ジャズボーカルで歌われる歌詞は、ほとんどが元はミュージカルの歌曲で実力ある作詞家が書いているから、すばらしいものが多い。はっきりいってかっこいい。
うろ覚えだけど、「But not for me」のヴァースの「私の行く手にはロシア悲劇より暗い雲が」とか、「I can't get started」の言い回しとか。いずれにしてもロマンチックなものだらけ。
「But beautiful」の歌詞は「恋とは●●、●●・・・」とずっとわるい特徴ばかりを並べていって「でも、美しい」と結ぶ。すごいと思ったよ。


以前どこかで書いたかもしれないけど、おいらはいわゆる「赤本」「青本」に載っている歌詞を全部和訳したことがある。時間かかったけどね。20年くらいまえの話。
その後は、アルバムに入っている歌詞カードも訳してみた。しばらく続けたけど、いまはやっていませんが。

とにかく困ったのが、まず「当時のアメリカなら誰でも知ってる固有名詞」の存在。図書館でけっこう大きな辞書を見ても載っていない。そりゃそうだ。で、いくつもいくつも辞書を調べて、最終的には英英辞典なんかも見て「当時一世を風靡した奇術師」とかそういうのを知るわけだ。でも、結局和訳は固有名詞をカタカナ表記するだけで、そこまで調べる意味もなかったりするw

あと、当初は困ったけどすぐに気付いたのが方言。具体的にいえば、ガーシュインのオペラ「ポーギーとベス」の曲ね。タイトルからして「Bess, you is my woman」とか「I loves you, Porgy」とか三人称がちょっとおかしいことは誰でも気付く。で、曲によっては「Dat」とか「Da」とかわけのわからない単語が出てくる。最初はまったくわからなかったけど、あるとき「あ、これはThat、Theのことなんだな」とひらめいた。文法的にもそれでぴったりくる。そのときはおいらは天才だと思ったw

友人に話したら、「おまえ、3枚組のこのオペラのCD持ってるだろ、それ聴けばなまっていても英語の感じですぐにわかったはずだ」と言われたんだけどね、英語のヒアリング能力ないし、ミュージカルでなくオペラってのはなかなかおもしろいと思えなくて、当時は買ったはいいけど聴いていなかったのです。




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