2014年7月10日木曜日

ブルースミュージシャンの特徴



曲の形式のブルースではなく音楽のジャンルとしてのブルースってのがあるよね。そのブルースというジャンルをやっているミュージシャンのはなし。

大昔、あるイベントでいろんなジャンルのバンドが集まって60分くらいずつ演奏するということがあった。ロックとかオリジナル専門のポップスとか多くの個性的なバンドが集まっていた。けっこう盛り上がって、出演者のなかで年長だったのでけっこう仕切ってくれていたブルースのギタリストが、イベントの最後のほうで各バンドからひとりずつくらいでてセッションしようということを言い出した。おいらは承諾した。

知らない者同士でやるとなるとブルースが手っ取り早い。キーだけ決めればいい。
「キーはどうしますか?」ときいたら
「Bメジャー」
という答えだった。

うーん、さすがブルースのひとだ。ジャズ側としてFとかBbとかごり押しするつもりはないがBとはね。まあコード進行もジャズとはちがうし別にいいんだけどさ。でも当時のおいらはちょっと抵抗した。管楽器のひともいるし、CとかGあたりにしませんかと。
しかしそのブルース・ミュージシャンは頑固にBだと言い張ったのだ。どうせあんたはスケール一発でやるんだからどれでもいいじゃん、とおもったよ。結局、管楽器の人たちはキーが難しいといって不参加。せっかくにぎやかになるかとおもったのに集まったのは数人のギタリストだけということになった。
肝心の演奏なんだけど、そのブルース・ミュージシャンのひとが延々と10分くらいソロとってね、さらにテンポが遅い曲なのに(そもそもなぜそんな曲を選ぶのか)もうひとりの同じくブルース・ギタリストとソロ交換をはじめて、なんかグダグダで全然盛り上がらなかったのだ。

別のはなし。ジャズのセッションにブルース系のギタリストがきた。それ自体は別に悪くないですよ。ウェルカムです、はい。3コードのブルースだよね、とおもっていたらそのギタリストがいきなり「じゃあEで8小節のブルース」とかいって一人で弾きだした。8小節のブルース?意味不明だがみんな彼の音をききながらだんだんコード把握してやっていった。おいらは思ったね。なんて自分勝手なんだろうと。というか自分の常識がみんなの常識だとおもっているのがいやだった。え、ブルース12小節というお前らの常識こそ間違いだって?でもジャムでは最大公約数が求められるでしょ。

その曲がおわるとそのひとはまたいきなり「じゃあウェイヴ」といってジョビンのWAVEをまた一人で弾きだした。キーはEかAだったな。当然ボサノヴァのバチーダではなくかき鳴らすようなコードストローク。これはちょっと笑ったw とまどいながらもリズム・セクションが合わせていたんだけど、1コーラス歌って12小節だけ間奏(ソロじゃないよ)をやったらまた頭にもどって歌いだした。うーん、セッションなんだけどなあ・・・・。





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