2016年4月6日水曜日

Run away



ジャズに限らず、音楽をやる人にとっての厄介ごとのひとつが練習場所の確保だとおもう。個人練習ならなんとかなるがバンドでの練習はどうしても場所が限られるので金銭的負担がでてくる。

青二才の頃おいらが参加していたバンドは、リーダーのSさんが知り合いの町工場の社長(といっても従業員二人くらいの会社)から週末の夜だけ工場を無料で貸してもらい、そこで練習していた。おいら含め他のメンバーはその社長の顔は知っているが深くは知らなかったし話したこともなかった。

ある日、Sさんは所用により練習に来られなかった。仕方なく他のメンバーだけで練習していた。22時くらいだったとおもうんだけど工場の電話が鳴った。おいらたちは従業員ではないから無視していたんだけど、ずっと鳴っているしうるさいから電話にでたところ社長の奥さんからだった。ところが「早く逃げろ」という。理由を聞くと、社長がその日にSさん不在で練習していることを知ったそうで、文句を言いに自宅を出て行ったという。社長はも酒癖がかなり悪くものすごい剣幕だそうだ。

みんなに理由を話してすぐに楽器を片付けあわてて扉を出たところでちょうど社長とでくわした。かなり酔っているのがすぐわかった。

「なんじゃ、おまえら?おれはこの場所はSに貸してるんじゃ!なんでおまえらが入ってるんだ?!」みたいな口調で延々とからまれた。酒乱をみたのは初めてだったのでほんと怖かった。20分くらいしたら奥さんがきてとりなしてくれてなんとか帰れたんだけど殴られると覚悟していたので無事解放されてほっとしました。




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