2016年4月23日土曜日

ジャズがジャズであったころ



ジャズを聴きはじめた最初期のころ。

ビ・バップはジャズのイメージ通りだったけど、スウィングもジャズといわれてまったく理解できなかった。音楽性もさることながら、ジャズはアドリブというわりにはイン・ザ・ムード、ビギン・ザ・ビギン、スター・ダストなどアドリブが全然ないのになぜジャズといえるのだろうと思った。それにペンシルバニア65000などは明らかに異質に感じた。だいいち、スウィングというのはノリに関する言葉でなぜそれがスタイルの名前になっているんだともおもった。

ジャズだけに限って言えば、黒人白人という区分けに固執するのは今でこそナンセンスだけど、やはり30~60年代には重要なファクターだったのだろう。だからこそスイングにも違和感があったのだと思う。もっとも、スイングの時代は「音楽=スイング」であって、ジャズとしての位置づけでなく純粋なエンタテイメントだったわけだから、やっぱりバップ以降とはまったく違うものと考えるべきなんだろうね。

クラシックファンの人は、「ずっと室内楽とかピアノソナタを聴いていたので、初めて交響曲を聴いたときは同じクラシックとは思いませんでした~」 なんてことはないだろうな。ジャズと違って特定のスタイルだけをしばらく聴き続けるということはないだろうから。

フリーをはじめた聴いたときはすでに様々な知識を得ていたので混乱はなかったけど、もしジャズ聴きはじめの頃にいきなりフリー聴いていたら今頃どうなったのだろうと思う。



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