2017年1月2日月曜日

レーベルと音楽性

契約レーベルが変わると、なぜか音楽性ががらっと変わったように感じられる。実際にウェス師匠のように、ヴァーヴに行ったらいきなりポップをやらされたというような例はあるけど、師匠のプレイ自体は何も変わらなかった。ハービーもレーベルごとに違ったサウンドを作っていたね。


それに対して、例えばコルトレーン。プレステッジからアトランティックに行くと、まったく違ったプレイをするようになったと思える。ジャイアントステップスという転換期があったという意見もあるかもしれないけど、いやいや、あそこで急にコルトレーン進行が出てきたわけでもないしね。インパルスに行ったら、またがらっと変わったように思える。

エヴァンスもそうだ。ヴァーヴに移ったら、急に硬質な、ドライなプレイになったように思える。ファンタジー時代は柔らかい幻想的なプレイになったような感じだ。


レーベルによっていきなり音楽性が変わるということはないのかもしれないけど、事実このように感じられるから不思議だ。エンジニアの違いもあるのだろうか。 
まあ、こういうことにより、「誰それは●●時代が素晴らしい」とか端的に表現できるのはいいことだ。レッテル貼りと言ってはいけない、ジャンルの意義のように、ジャズ談義の際の指標となるものは歓迎してよいと思う。




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