2016年12月4日日曜日

普及活動 その2



ジャズの普及活動というのは【本人にとっては】やはり楽しいもので、たとえばひとに「ジャズ聴きたいとおもうんだけどおすすめ教えて」といわれたら真剣に考えてしまう。ワンホーン・カルテットがいいか、最初はオシャレなやつのほうが、いやむしろファンキーを、こうなったらベスト盤編集するしかないな、など勝手に大きなお世話を始めてしまう。おいらなんかもカセットテープ時代に、軽く46分テープで作ればいいものを120分テープにぎっしり詰めて「どれも必聴だから」などと言って、ドン引きさせていた。こういう努力はたいてい実を結ばないのだけど。普及活動をしてジャズを好きになった相手は今のところゼロw

ジャズ普及活動に熱心なJ君が、ジャズを少し聴きはじめている知人から「フリージャズってなに?」ときかれた。「えーと、前衛音楽で・・・」などと言ったけどうまく伝わっていない。本人も前衛という言葉の意味がわからない。どうして「前」という漢字を用いるのか。とにかくも、フリーが一番説明しづらい分野なのかもしれないと感じたそうだ。実際おいらも本多俊夫名著「モダンジャズ」で「フリージャズとはすべての制約をはずして・・・」という解説を読んで、あんなブキョブキョいうものとは思わなかった。モードをさらに発展させた程度の印象だった。

さて、J君、いくつかフリーのアルバムを貸すことになったのだが、彼が持っているのは「ジャズ来たるべきもの」とセシル・テイラーの「ユニット・ストラクチャー」、あと入れていいのかわからんけどトニーの「スプリング」程度 ジャズの先輩としてかっこつけるためにもものすごいやつを買うべきだろうかと相談されたのだが、おいらとしても「うーん。アイラーでも買ったら?」としか答えられなかった。わざわざ他人に貸すためだけにCDを買うというのは、普及活動家なら経験があるはずだw で、結局貸した相手には「よくわからん」とか言われて、無駄な出費に終わるんだよな~



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