2016年7月3日日曜日

マンガ「ぼくはビートルズ」

かわぐちかいじといえばおいらにとっては「沈黙の艦隊」の作者だけど、そのほかにもけっこうすごい作品を書いて人気をとっていた。設定がおもしろい漫画家ですね。

さて、かわぐち氏のマンガ「ぼくはビートルズ」。簡単に言うと、現代のビートルズマニアの若者がビートルズデビュー前の年にタイムスリップして、ビートルズより先に曲を発表してしまう、というお話。ビートルズファンであるおいらは、その設定をきいただけで「なんと不届きな!」と思ってしまった。が、読んでみるとやめられない。

で、この中で、主人公の1人でドラマー(つまりリンゴ担当)が、ジャズバンドに飛び入りして、ジャズバンドのメンバーが「なんだこのドラムは!きいたことがない!」と驚くシーンがある。1961年頃の設定、まあコルトレーンのヴィレヴァンも録音された後ですわ。

・・・ありえないよな~w ロックファンの間でも、いやビートルマニアの間でもリンゴのドラムは大したことないということで一致している。味があっても。おまけにビートルマニアの人たちは、一音一句(?)コピーすることを命題としているので、そういう練習がほとんどであったはず。たいしてうまくもないリンゴを完璧コピーできても当然その人が上手というわけではない。

さらに、おいらの経験でいうと、ロックのドラマーに4ビートを叩かせると、何をやっていいかわからなくなり、スイングのノリも出せずに固まってしまう。上でソロとるにしても8ビートが一番簡単でしょ。ジャズ始めたての人もカンタロープとかウォーターメロンマンならできる、みたいな。

正確に言うとマンガでは「う、うまい!」ではなく「なんだ、このドラムは!」なんだけど、ニュアンスは同じだと思うし、だいいちリンゴのドラムはそんなに個性的か?アビーロード聴いても「うーん、7年8年プロやって、これか」という感想。 繰り返すが、おいらはビートルズの大ファンですよ。

ということで、おもしろいマンガがありますよ、という話でした。




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