2016年7月23日土曜日

初期WR





ウェザー・リポートは、1stアルバムはまさに奇跡といえるすばらしい出来だったにもかかわらず実質2枚目にあたる東京ライブ2枚組は何度聴いても寝てしまうという駄盤だ。中山康樹氏の考えによると初期WRはヴィトウスを頂点とした三角形で、その底辺の両角にウェインとザヴィヌルがいるという力関係だったというがたしかにその通りだろう。それが崩れたために日本ライブはつまらなくなった。
ウェイン側に崩れればよかったのだがザヴィヌルのほうにいってしまったのが転落のはじまり。その後は中山氏が言う「ハゲが嫌がらせをしてヴィトウスを追いだした」ということになりファンク路線へまっしぐら。それがわるいわけではないけどね。

でも結局失敗して、ジャコ脱退後は燃えカスのようなアルバムを生産しつづけ、それでいて敗北を認めないまま解散という末路であった。ジャコ在籍時が一番人気があるのはわかるのだが、ヴィトウスの音楽性をもっと表現できればよかったのになあとおもう。過渡期だから仕方ないのかな。いや、過渡期って言葉は言い訳だな。方向が定まらないときに便利だ。

便利と言えば、WR解散時の「発展的解消」ってのも言い訳であり、便利な言葉だよな~ロックの世界では「音楽性の違い」というのが定番だが。ジャズ屋から見ると、なるほど楽曲こそ違うが方向性はどれもこれも同じで「どこに違いがあるのだろう」と思ったりもすることもある。





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