2016年7月16日土曜日

だいめい・・・



7月3日放送の「題名」は小野リサがゲストであった。例によって、音楽家が集まる倉庫という設定なわけだが、クラシック以外のミュージシャンが訪れたのは初めてだ。オリンピック効果もあってボサノヴァ歌手をゲストにしたのだろうが、おそらく今の作り手のクラシック以外の精一杯だと感じた。

「イパネマの娘」の演奏からスタートしたのだけど、冒頭が五嶋龍によるリフ。これがとてつもなく重い。こんなに重いイパネマ(というかボサノヴァ)は初めてだ。ジョアンのイパネマをラノベくらいの軽さとすると、五嶋氏のは「罪と罰」くらいの重さ。いつもの眉間にシワという表情ではなかったけど、それがあったら「戦争と平和」くらいの重さになっていただろう。一聴して、いかにもポピュラー知らない人の演奏だと感じた。終わってから「ボサノヴァは初めてです」といっていたが納得した。「シナトラ&ジョビン」のほうがよっぽどボサノヴァだ(分かる人はこれだけで重さが伝わると思う)。
小野リサひとりによる弾き語りもあり普段は聞こえない彼女のギターもばっちり聞こえて「弾いてるふり疑惑」を払拭してくれました(失礼!)。

三味線の上妻宏光氏もゲストで、一緒にやった「ビリンバウ」は思いのほかよかった。最後は五嶋氏も交えてなぜかロックの「ハンキーパンキー」を演奏。友人によると、彼のお奥さん(音楽経験なし)がそれをみて「あ、バイオリンと三味線がいらないわ。余計な二人がいるからこんな曲やらなきゃならないんでしょ」と、あっけらかんと言いはなったそうだが、まさにそのとおり。



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