2016年7月1日金曜日

なぜ楽器は高いのか

なぜ楽器は高いのだろうか。音楽を始めたくても始めない理由の1位が「どうせ今からやっても・・・」
、2位は「楽器が高い」だろう。たぶん。

1位の「どうせ今からやっても」という人には、おいらはいつも言っている。「目標どこに置いてるの?プロ目指すわけじゃないなら、今からやってそれで到達するレベルで十分でしょ」と。楽しんでみたい、というのなら早い遅いは関係ない。

さて、なぜ楽器は高いのか。総銀や総金のフルートとか明らかにデカいグランドピアノはおいといて、材料代もそんなにかかっていないだろう。やれ木材を乾燥させてとか言っても、木材は楽器だけでなくいろんなものに使用されているしもともと高いものではないから、やはり材料代のせいではない。ここではわりと安めであるエレキギターでなく、管楽器を想定して話を進めよう。

はっきりいうと、機械による製造の自動化ができないことが理由だと思う。手作業でやる部分が多い。ではなぜ手作業が多いのか。複雑すぎて機械作業になじまないのか。
それもあるかもしれない。しかし最大の理由は「投資に見合わないから」だろう。需要が少ないのだ。やはりあれだけ複雑なメカニズムのものを作るのだから、それなりに複雑な作業ができる高額な機械が必要となる。
で、その機械は、使用頻度が低くても100年も使い続けることができるわけではない。そうすると機械の事実上の耐用年数とコスト削減を掛け合わせた金額が、人件費よりも高くなるのだろうと思う。たぶん。わからんけど。

あと、なんだかんだいっても音楽だからね、最後に人の手によるチェックというか最終工程があるからこそいいものができるのだと思う。

とかいっても、途中途中の工程はけっこう機械化されていると思う。
 そういえば20年くらい前のジャズライフにヤナギサワ見学記が掲載されていた。「工房を見たら、今まで高いと思っていた数十万円がむしろ安いと思えた」というコメントを覚えている。





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