2015年7月15日水曜日

いいプレイヤーとは


プレイヤーといってもレコードプレイヤーのことじゃないよ。演奏者のことです。

いまのおいらがいいプレイヤーとはいわないが、大昔、間違いなく未熟だったころの話。当時一緒に演奏していたサックスの先輩がいた。先輩といっても小学校が同じだっただけなんだけど、とりあえず先輩と呼びます。
耳もよくてレコードコピーなんかも簡単に譜面にできるひとだった(当然和音も)。そのかわりものすごく汚い譜面だったなあ。まあそれはおいといて、客観的に自分を見ることが大事というスタンスで、どんなささいな練習でも本番でも録音をして後から聴きなおしていた。自分だけじゃなく他のプレイヤーも聴いていた。若輩だったおいらはよく聞かされていた。あ、いうまでもなく当時はカセットテープね。

あるときそのひとが中古で古いビデオカメラを購入し、さっそくライブで撮影した。当時は、ビデオカメラはいまほど一般的じゃないから、しばらくたってから「ビデオ見に来なよ」と連絡があったときは自分の映像が見られるとおもい喜んで向かったわけだ。

部屋を訪ねたらさっそく再生してくれたんだけど、とちゅうで突然一時停止して「今の聞いた?」と尋ねられた。なんのことかわからずにいたら巻き戻して(この表現も古いね)同じところをもう一度再生してまた一時停止。「なにかヘンなことしてるよね」という。そこはおいらがわけもなく勝手にフィルをいれているところだった。「なんでこんなことするの?」ときかれた。カメラがまわっていて張り切りすぎていたのと目立ちたかったのといろいろあったのかななどと答えあぐねていると、また別の場所を早送りして見せられ、「ほら、ここも。キミが後ろでごちゃごちゃやるからおれがソロの途中なのに困っているのがわかるだろ」と。はっきりいって顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった。ピンポイントでおいらがおかしいところを出してくるあたりが相当ビデオを見たうえでいってるんだろうなと感じた。

とにかく、まわりのことを何も聞いてない自己中心的な自分を深く反省した。その先輩から「シンプルでいいんだよ」といわれ一気においらの演奏はシンプルになりました。自分ではシンプルだとおもっているけどまわりからはちょうどいいとおもわれているかも。

長々と書いたけど、いいプレイヤーの条件のひとつはまわりをちゃんと聞いているってことだと。え?あたりまえだからみんな知ってるって?そうだよね~。
 



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