2015年6月18日木曜日

特殊奏法

特殊奏法。ギターでいえば古くはフィードバックから始まり、やはりライトハンドも特殊奏法の1つだろう。サックスでいえばフラジオはすっかり普通になったので、循環呼吸をあげとこうか。

知人のサックス奏者Zさんは循環呼吸ができる。しかし、ほとんどライブではやらない。理由をきいたら「必然性がなければ単なる芸に過ぎないから」とのこと。

確かに、カークのような表現の手段としての循環呼吸はすばらしいが、クルセイダーズの「スクラッチ」でウィルトン・フェルダーが見せる循環呼吸は単なる芸。一度聴けば十分だ。いや、ほかのライブではちゃんとしたことをしてるのだろうけど、スクラッチでは、ねえ。

ギターのライトハンドなんか、レコードで聴いたらまったくわからん(いや、わからないわけじゃないけど)、どうでもいい。逆に、あんなことしないと弾けないのか、と思われることもある。スタンリー・ジョーダンなんかは必然的なライトハンド奏法なんだけど。

芸がわるいわけではない。ライブパフォーマンスとして目の前のお客さんを喜ばすには奇抜な芸もよいと思う。できないよりはできるほうがよい。でも、音楽的必然性を追求するという気持ちを持ち続けるのも大事だなあと思う。

ところで、ギターを
・歯で弾く
・背中で弾く
・ 火をつけて客席に投げる

は音楽的必然でしょうか?あ、最後のは奏法はなかった。





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