2014年9月4日木曜日

ジャズとオンナ

近代よりはだいぶ文化が成熟したものの、やはり先進国といわれる日本においても女性の社会的地位は低く見られている。

なんてかっこつけてみたけど、要するに、男は女性のジャズファンがいるとやたらと教えたがるし、女性のジャズミュージシャンに対しては「オンナにジャズはわからない」と決めつけるか、または、教えたがる。


この傾向は、おいらの生息する地域だけでなく、全国的に同じらしい。


一番ありがちなのが、女性ボーカルに対する態度。ピアニストやギタリスト、もしくはドラマーなど伴奏するミュージシャンが「普段どんなの聴いてるの?」ときいてくる。
「エラです」といえば「もっとサラとか聴きなさい」というし、「サラです」といえば「もっとエラとか聴きなさい」という。これを読んでいる女性ボーカリストさんがいるとしたら「あるある!」と思うでしょ。いや、その前においらのほかの記事を読んで怒っているか・・・

とにかく教えたがるんだよね、でもさ、ピアニストやギタリストにボーカルのことがどれだけわかるの?って思う。だいたい、おいらも含めてボーカルなんて有名どころしか知らないでしょ。エラ、サラ、カーメン、アニタ、・・・名前だけでなく実際にアルバムを持っているものっていったら、10枚くらいしかないかも。

だから、自分が知らない若いボーカルの名前を出されたら「そんなの知らない。もっとエラとか聴きなさい」と、とにかくベテランの名前を出してえらそうにするのだ。

どうしてそんなことするのか。理由は2つ。1つは、上述したとおり「教えたがり」だから。もう1つは「相手が女性だから浮かれている」これです。

ちなみにおいらも機会があると「どんなの聴いてるの」ときく。それは、翻訳すると「おまえのウタ、まったくジャズっぽくないじゃん、カラオケじゃないんだぜ。一人でもジャズボーカル知ってるのか?普段J-POPしか聴いてないだろ!ちゃんとジャズ聴いてるのか?だったら一人くらい名前をあげてみろ」という意味での「どんなの聴いてるの」である。

続く。



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