2014年8月9日土曜日

イリアーヌのベストといったらこれ!





結論から言ってしまうと、イリアーヌのベストはこれです↓ イリアーヌ作品を数多く聴いてきた人は、みんな同じ結論になるはず。

ロング・ストーリー

A LONG STORY
デビュー当時はイリアーヌ・イリアスとかイリアーヌ・イライアスとかいわれていたよね。初期のステップスに参加していたけど、あそこではまるで存在感がなかったなあ。そのあとランディ・ブレッカーと結婚したわけだけど、時代は80年代まっただ中。当時のランディとの共演アルバムのジャケット(特に裏ジャケ)をみると時代を感じさせる衣装と演出とアツアツぶりにこっちが恥ずかしくなってしまう。日本語ライナーにはランディのノロケ談話も載っていて、もうホント勘弁してほしい。おっと、話がそれてしまった。


このころの彼女は打込みフュージョン路線とでもいおうか、ソロ作はあっさりとした作曲と演奏で、何度聴いても心に残らないようなものが多いと思った。
ちなみにブラジル人ということで安易にボサノヴァ曲集を作らされたのはサムシンエルス・レーベルのころ。さすがポリシーがないレーベルだけあって、ジョビンの名曲たちがこれでもかといわんばかりにつまらなく仕上がっている。録音もひどい。

さて、「A LONG STORY」は90年代初頭に発表された作品。時代のもつ華やかさとブラジルとアメリカをうまく融合させたような明るく都会的な雰囲気、タイトル曲での透明な疾走感、それらをいままでのあっさりとしたイリアーヌ作品では聞けなかった、緻密なのに重くないピアノがごく自然に表現している。その上にイリアーヌのヴォーカリーズがのるのだけど、これが絶妙。やはりヴォーカリーズはブラジルが一番。マリア・トレードのそれはちょっと不気味だけどね。アメリカ人がやるとわざとらしいけどブラジル人の場合は音楽に溶け込んでいる。
共演ミュージシャンも一流をそろえて豪華。ところが、残念なことにこの路線のアルバムはこれ1枚だけ。この後はまたつまらんボサノヴァ路線を数枚リリースするのであった。








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