2014年8月4日月曜日

ウェザー・リポートってそんなにいい? 5



先般も紹介した書籍「オール・アバウト・ウェザー・リポート」だけど、WRの楽曲について書いてある項では執筆者が曲のベストテンをあげている。バードランド、ティーンタウン、3ヴューズなど上位曲はおきまりなのが続くんだけど、7位から下はちょっと信じられない・・・。ナイト・パッセージから「ファスト・シティ」、8:30からはアルバム最後の曲「サイトシーイング」。え、D面ですよ?ありえないわ~サイトシーイングはできそこないの4ビートで、電化直前のマイルスの「キリマンジャロの娘」あたりのしょーもない雰囲気のショーター曲とでもいえばいいだろうか、盛り上がりも盛り下がりもしない曲だ。しかもリフをまともにできなかったりしてる。いろんな人がいるもんだなあと感心しました。

でも一番信じられないのは、そのベストテンにはハヴォナが入っていないこと。ブラックマーケットも入っていないんですよ!それと、ジャコ以前ならテイルスピニン1曲目の「マン・イン・グリーン・シャツ」がかなりよいと思うんだけどねえ。
あと、「有名ミュージシャンWRを語る」のコーナーでは誰も彼もジャコのことを語っているwお~い、ちょっとはリーダーさんのことも語ってやれよ?

しかし、ジョニ・ミッチェルのコメントは唖然とする内容だ。笑えない。ほかのところでも読んだことあるけどね。「これまでのベーシストは1小節に4拍音を出すだけで音楽の構造が理解できていなかった。だから私はジャコのようなベーシストがでてくるまで待たなければならなかった」
ははははっ何様だ?まったくもう、ジョニったら~、世界が自分中心なんですから。「待たなければならなかった」?まわりがすごいと勘違いするもんだねえ。まったくジョニが無能というわけではないけどさあ、言うにこと欠いて「これまでのベーシスト」批判か。バンドのなかで一番音楽の構造を理解している(せざるを得ない)のはベーシストだぞ。いかにも上に乗っかるだけの人みたいな発言はやめてよ~だいたい、レイ・ブラウンとかジェームス・ジェマーソンとかスコット・ラファロとか聴いたことないのか?ベースは前に出てくればいいというものではない、しっかりとバックを固めることも大事だよ、ラファロ以降、何かを勘違いしたベーシストも増えたけどさ。そういう人たちには「ソロやる前にベース弾け!」と言いたい。




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