2014年4月9日水曜日

スキャットについてどう思う?



皆さんはスキャットをどう思うだろうか。

おいらは初めて聴いたとき、非常に「痛」かった。うわあ、よくやるなあ、恥ずかしくないの?という感じ。
すみません、その頃はまだスキャットの魅力がわからなかったのですよ。

サラ・ヴォーンの枯葉がどういうものか、本で読んだときは「かっこわるいな」と思った。でも、ラジオで初めて聴いたとき、けっこうわるくないと思った。その後、アルバム全体を聴いたとき、すごくよいと思った。ジョー・パスのギターだからこそなのかもしれないけどw

枯葉 
いずれにしろ、昔のおいらと同じように思っている人は、このアルバムをなめないほうがいい。

それと同時期に、以前にも紹介したエラの「イン・ベルリン」を聴いた。ここでの「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」はジャズ史上最高のスキャットではないかな。それほど感動した。
実はストックフレーズ含めて、JATPでも同じように歌ってたりするんだけどね。

ここまでスキャットの話をするなら、スキャットの父、サッチモをはずすわけにはいかないね。昔はサッチモの歌唱が嫌いで、古いインストのテイクばかりを聴いていたことを白状するけど、いざスキャットが好きになってからは、とにかくあのだみ声が大好きになってしまった。サッチモファンにしてみれば「いまさらか」というところだろうが。サッチモのスキャットフレーズも特徴的だね。あれをエラが物真似するのがまた粋なんだよね。

で、もしかしたら最も特徴的なスキャットが、チェット・ベイカー。これを聴いたことあるかな?

Stan Getz & Chet Baker: The Stockholm Concerts 


このアルバムに限ったことではないんだけど、チェットのスキャットはバップフレーズを、まさにそのまんま口で歌う。50年代の録音でよく耳にしたフレーズがそのまま出てくる。レイドバックまでしちゃう。はっきりいって違和感がありすぎるw スキャットはやはりジャズの、インストのアドリブではない、ということが、よ~くわかる。友人に聴かせたら大爆笑された。






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