2014年4月12日土曜日

演奏中の「迷子」



曲のどこをやっているかわからなくなってしまうことを「迷子になる」という。全国共通の言い方だよね?違うのかな。

初心者がそうなるのは仕方ないけど、ある程度ベテランでも頻繁に迷子になる人がいる。

迷子になりやすい曲というのはある。ナイト・アンド・デイ、ソング・フォー・マイ・ファーザーのようなAAB形式でAメロとBメロのコード進行がけっこう似ているものはその典型だ。グラント・グリーンのマタドールもそれか。でも、これらもちょっと慣れれば問題なくできるものだ。

迷子になる人は、コードを考えず一発でソロをとる人に多い。いや、正確に言うとそうではないな。一発でソロをとろうとすると迷子になりやすい。AABAにおいて、AとAの違いを意識せず一発で演奏するから、当然だろう。

いわゆる循環もの、オレオやムース・ザ・ムーチェのAメロを一発だけでやるということから脱却しないといけない。そもそもジャズをやろうとするものがコードチェンジを無視して一発でやるのは逃げていることになるのではないだろうか。

迷子になって何がかっこわるいかって、ライブで曲の途中でソロを終えられることだね。32小節の曲なのに16小節目でソロを終えて満足そうな笑顔でこっちを振り向いてもなあ。おいらが途中から入ろうと思ってもベーシストが気を利かせてソロの変わり目を頭にしちゃったりすると、まるでおいらが間違えたみたいに聴こえるからなあ。

マイルスはあえて次のコーラスにかなり突っ込んだところでソロをやめたりしていた。あれは間違っているわけではないし、かっこいい。「マイルス・イン・ベルリン」の枯葉なんかすごいよね。

Miles in Berlin


ちなみに、迷子になったのをばっちりレコードにしちゃっているのが、セロニアス・モンクのブリリアント・コーナーズ。リバーサイドだからプロデューサーはオリン・キープニュースだろうか、すごい英断だ。
 
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