2014年4月25日金曜日

本当はこわくない ファラオ・サンダース



ファラオ・サンダースはかつて「ポスト・コルトレーン」といわれていた。

しかしコルトレーンの死後、ファラオは路線を変えた。むしろそこからが本当の彼の音楽だとおいらはおもう。
スピリチュアル・ジャズとして分類される70年代のインパルスでの作品群はワンパターンともいわれるんだけど、アルバムごとにまったくちがう個性をもっているとおもうよ。
コルトレーンのバンドにいたころのおしつけがましさや窮屈な感じはなく、聴いていていつも心が洗われるような気になる。



Thembi 
 ↑奇抜なジャケットに騙されてはいけない。文句なしに五つ星アルバムですよ。


ヴィレッジ・オブ・ザ・ファラオズ 
 ↑リー・モーガンにささげる曲がある。そこでのフルートがすばらしい。


 ↑38分まったく飽きさせない。ベース二人、パーカッションも参加で重苦しいとおもわれがちだがそんなことはまったくない。


ラヴ・イン・アス・オール(紙ジャケット仕様) 
A面が感動的でよいのだけど、ファラオの出番がもう少しほしい。
ところがB面は初期のフリーやっていたころよりきついw 必然性が感じられないフリーだ。


 
 ↑これは雑多な印象。統一感がない。

その後、しばらく隠遁ののち、70年代後半はメロウなフュージョンみたいになるけど、むしろそれこそ究極の慈愛であると感じる。至上の愛ですよ。80年代はストレートアヘッドなジャズをやっているけど、こっちは単にハードなだけでおもしろみがない。90年代になるとコンテンポラリーな演奏をしていておしゃれである。初期の面影がまったくないw おいらにとってはやはり70年代前半がいちばんいい。



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