2017年9月26日火曜日

ジャズマンガ「Blue Giant Supreme」第26話

はっきり言いますと、おいらはラファエルにもブルーノにも、共感できないんだけどね~


「人脈を停滞させない」とかいって特定の人とバンドを組まない姿勢は、ジャズの特徴をダメなかたちで体現している。スタンダードでその場で合わせられるのはジャズのいいところではあるけど、だからこそ緻密なことを一切せず常にブローイングセッションのようなものになっていく。実際に、付き合いが長い人とはバンドのまとまりが出てくるものであり、これはプロのレコードを録音順に聴いていってもわかる。

それから「メンバーがクソだからステージをおりた」「ジャズは戦い」というのは、じゃあライブするなよ、と言いたい。そういう気持ちがあったとしても、聴衆に向かって演奏するのであれば最低限の義務は果たさなければならない。自分が客だったとして、セシル・テイラーが「今日はメンバーがダメで気分が乗らないから」といってライブを途中でやめたら、納得できるか?「さすが、セシル」とか言うか?自分が金払って聴きに行かないライブなら、エピソードとして聴いて「さすが」とかいうのはあるかもしれないけど、実際にその場でそんなことされたらいやだろ?

「戦い」という姿勢も個人的には嫌いなんだよね。すべてがすべて、ジャズが戦いであったり渾身の力を込めて演奏するものかというとそんなことないでしょ。超名演の、おそらく曲単位で言えばジャズ史上最高かもしれないグラント・グリーンの「Idle Moments」、あれは戦いですか?ジョーヘンは顔を真っ赤にしてブロウしてますか?違うよね。リラックスできるジャズにも目を向けなければ、君たちいつまでも「あちら側」には行けませんよ。

と、いつもどおりえらそうなことばかり言ってみました。





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