2016年8月13日土曜日

GIL EVANS & JACO PASTORIUS “LIVE UNDER THE SKY TOKYO ‘84”



GIL EVANS & JACO PASTORIUS “LIVE UNDER THE SKY TOKYO ‘84”


当時のことはほとんど覚えていないが懐かしんで買ってみた。やはり聴く価値なし。ジョージ・アダムス(フィーチャーした1曲のみ)は大変すばらしいがアルバム全体的に音もよくないし一回聴いて終わりというアルバムだ。2度目聴くのはないと断言できる。WR「8:30」の2曲目と同レベルの不必要曲もあるしね。
トランペット3本とサックス2本、チューバ1本でここまでのサウンドを創ることができるギルはすごいとおもうけど、毎場面そうとは限らない。シンセが抜けるとやはりスカスカだし、情けないくらいダサいときもある。クリス・ハンターは音色だけでなく演奏そのものがサンボーンのコピー。なんなんだこのひと。むかしネルソン・ランジェルがサンボーンそっくりといわれたけど、クリスに比べればオリジナリティ100%だぞ。

ギルの悪い癖である、「ゆっくり曲でワンコードで延々とソロをとらせる曲」はひたすら退屈。盛り上がりのない曲でひとり10分弱のソロが続くのはただただ冗長のひとこと。WR「ライブ・イン・ジャパン」のほうがマシかもしれない。ジャコの代名詞であるザ・チキンはひどい出来。みんながね。別の曲では例によってハイラム・ブロックが客席に入って行って弾きまくるんだけど、その場にいたり映像みたりならおもしろいけど音だけだと演奏の質が落ちるだけなのでマイナスだね。つまらん。
ジャコの曲「ダニア」はファンなら予想通りの混沌になる展開。狙っていたのかどうかわからんけどおそらく予定外だろう。ここでのキーボードが最悪。

このアルバムは音源ソースがラジオの生放送なので、児山紀芳さんの声が最後に入っている。残念ながら曲名間違ったりザ・チキンをジャコのオリジナルだと2回も言っている。そこは気にしないけどね。「明日はハービー・ハンコックのロック・イット・バンドを放送します」といっているがそっちのほうが聴きたいわw ついでにいうとブックレットの写真もYOUTUBEの映像をもってきて印刷したかのようなぼやけたものでCDの中身以上に価値がない。



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