2016年8月3日水曜日

マニア道



友人の、スタンゲッツの超マニアA君から聞いた話。

A君はけっこう古くからゲッツのマニアで、それこそ今では入手不可能というような音源も持っている。おいらが知る限りもっとも「いっちゃっている」マニアの1人だ。しかし、最近はCDが再発されると未発表曲が追加されていたりして、すでにオリジナルアルバムを持っているA君としては困っていた。別テイク1曲だけでも買い求めるのが真のマニア道ではあるが、それも何枚も続くと嫌になってくるよね。

そういうときに役立つのが、曲単位でダウンロード購入できるサイトだ。それだと150円とかで未発表テイクのみ購入できる。アメリカの某通販サイトでMP3ダウンロードできるのに、日本の同系列サイトではダウンロード販売していないというのもけっこうある。そういうものの中には、2万円もする「コンプリート・ビル・エヴァンス・オン・ヴァーヴ」なんてのもある。ゲッツ&エヴァンスのセッションのアウトテイクだ。
じゃあアメリカのサイトからダウンロードすればいいかというと、そうもいかないらしい。よくわからないけど、IPアドレスか何かでチェックして、アメリカからの注文でないと拒否されるそうだ。

A君は最終的にアメリカの某通販サイトでけっこうダウンロードしていた。どうやったかきいたら、次のように答えてくれた。ただ、彼自身も細かいことは覚えていないし、そもそもどこかのサイトに書いてあったやり方であって自分のオリジナル技ではないとのことだが。

まず、ダウンロード購入するには、アメリカでのIPアドレスとアメリカでの決済条件が必要だ。IPアドレスの方は、フリーソフトでアメリカに変更するやつが出ているそうで、それをブラウザにアドインさせればOK。これはIEでは無理のようだ。
次に、決済手段の方だが、日本のクレジットカードではダメ。ではどうするかというと、アメリカの当該通販サイトのギフトカードを購入して、それを利用するらしい。よく覚えていないとのことだが「自分あてにプレゼントする」という購入方法で買うらしい。ギフトカードの購入は日本のクレジットカードでも可能だ。ダウンロード購入だけが厳重に守られている。うーん、ゲームか映画の世界みたいだw 
ただ、ギフトカードで購入するにしても、アメリカの住所が必要らしい。ダウンロード購入するときに、最後に現住所のチェックがされるのか。住所は、変なサイトで、無料でテキトーにもらえるのだそうだ。A君いわく「いや、よく覚えていない。どうしてアメリカの住所が必要なのか。でもオレのアメリカの通販サイトには、アメリカの住所が登録されているよ」

ここまでやる彼はすごいと思う。しかし、いざ購入してみると、「やっぱり買ってよかった」というものも多いが、ひどいのも多かったそうだ。エヴァンスとのアウトテイクはまさに断片だったり、ゲッツ参加とディスコにあるけど実は参加していなかったりとか。それでもマニアとしては感慨ひとしおだろう。

ちなみに普通のCD購入自体は、A君はけっこうまえからアメリカやイギリス、ドイツの通販サイトで購入していた。某サイトは各国とも作り方が同じなので、言語がわからなくてもどこをどうクリックすれば購入できるのかわかるとのこと。ナントカとかいうボーカルの歌伴にゲッツが2曲だけ参加している、というやつはドイツで買ったと言っていた。

しかしA君、最近失敗をしてしまったらしい。アメリカのこのサイトで久しぶりに購入したとき、何も考えず「次へ」で進んでいったら、いつの間にか例のアメリカのテキトーな住所を発送先に選んでいて、あわてて送り先変更をしたとのこと。




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