2016年1月23日土曜日

伝統芸能

昔からジャズの危機が叫ばれる中で、「このままでは単なる伝統芸能になってしまう」という意見がある。

誤解があったら申し訳ないんですけど、例えば文楽みたいな感じだろうか。一般人にはあまり興味がなくて、歴史がそれなりにあるもので、その歴史を重視すること【のみ】を目的として尊重されるような。

若い人のファンが増えなければ伝統芸能と化してしまう、という意見もわからないこともない。ただ、演歌と同じように、年齢を重ねるとなんとなく好きになっていく要素はあるのではないだろうか。だから常に人類の数%はジャズファンであり、増えもしないし減りもしない、というような。

プレイヤー的な立場からいえば、楽器を演奏するひとは向上心さえあれば必ずジャズに興味を持つ。「下等な大衆音楽」とみなしたり、コードを押さえて弾くことがギターのすべてだと思っていたり、レコードをコピーするのが音楽だと思っているのでないかぎり、必ず。

問題は、ジャズにかぎらず文化は若い世代による破壊と創造により変化していくということを理解せず、いつまでも古いもののみを信奉して、新しいジャズに対して二言目には「あんなのはジャズじゃない」 という、自称ジャズ救命者・ジャズ保存会員だ。そういうスタンスこそがジャズをダメにしていくのだろう。


というおいらも、なかなかいまの若い人のジャズは理解できない。


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