2015年4月14日火曜日

エリントンの音楽

本多俊夫著「ジャズ」にこんなことが書かれている。


アンドレ・プレヴィンの言葉。
「エリントンが指を1本立てる。3本の管楽器が音を出す。 私はプロの音楽家だが、あの音の秘密はどうしてもわからない」

これはブルーノートのことを言っているのだという。プレヴィンほどの音楽家が「わからない」というわけはないはずだけど、あえてこういう言い方をしてエリントンをリスペクトしているのがかっこいい。

Mood IndigoやCaravanを聴いていると、すごく不思議な感じがするよね。ブルース・ミュージシャンのブルーノートとはちょっと違う独特の感じ。不協和音すれすれ、というか理論的には不協和音なのだろう。不協和でもなんでも、聴いていて気持ちがよければいいのであり、ばっちり理論の範疇にあってもつまらんものはつまらん。

そういえば、山本剛氏の発言でこんなのがあった。
「サテンドールをピアノトリオでリクエストされると困る。実はあの曲はビッグバンドで不協和音ばりばり聴かせる曲だから」
恥ずかしながらエリントンのオリジナル録音を聴いたことがなく、サテンドールといえばマッコイのようにピアノトリオで小粋に演奏する曲だとばかり思っていた。



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