2015年2月25日水曜日

The Beatles「Let it be...naked」




ビートルズに関してはご存知の人も多いのでいまさらかもしれないけど、とりあえず話させてください。

ビートルズのラストアルバムとされる「Lt it be」は、録音自体は「Abbey Road」より先で、しかしお蔵入りとなっていた。ビートルズが(事実上)解散したあとでフィル・スペクターが思いっきり手を加えて発売したものだ。ポールは今でもスペクターのことを嫌っている。
まあストリングやコーラスのオーバーダブ(スペクターにしてはおとなしい方だよw)、エコーをきかせて残響で裏打ちをしているようなドラム、テンポの変更などに加え、断片的な1分もないトラックが入っていたり、プロデューサーとしての手腕にも首をかしげるような内容だった。

ただ、ビートルズファンとしてはそんなものでもビートルズのアルバムだから喜んで聴いていた。

ところが数年前、そういうものを一切排除して「おそらくビートルズが自分たちでこのアルバムを出していたならこうなるだろう」という想定でアルバムが発表された。これがこの「Let it be...Naked」だ。

最初は単なるリミックス程度だと思っていて、ビートルズファンのおいらは無視していた。しかし結局聴きたくなって買ってみた。

とにかく、アルバムとしての完成度が高い。おかしな断片トラックはカット。スペクター版ではラストに配置されていた「Get Back」が、こちらでは冒頭曲となっている。そして、当然ながらタイトル曲「Let it be」はラストに。あたりまえだよ、どうしてスペクターはこの曲をくだらん断片曲でサンドイッチしたのだ。それだけでも彼の無能さがわかる。

これを初めて聴いたとき、ビートルズがもともとライブバンドであったことをすごく実感した。勢いがあり、ステージを聴いているような感覚になった。






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