2014年12月25日木曜日

ストリートでの演奏の思い出



青二才の頃、よくストリートで演奏していた。ストリートというとかっこいいけど、要は路上ね。

編成はギター・トリオ。路上で演奏というのはおもいきりが大事。おもむろにしゃがんでごそごそとギターをケースからだす時点でむしょうに恥ずかしい。まわりのひとはそんなことを思っていないのだから(というか存在すら認識されてないかも)堂々とやればいいのだけど、かなりの回数をやったけど毎回恥ずかしかった。
だからたいてい1曲目は目を閉じて演奏してました。1曲やればもうそんなことはないのだけどね。

路上演奏というのは、やってみるまで勘違いしていたのだけど、すぐにたくさん観客が集まってきて人だかりができるものだと思っていた。実際は、まるでそんなことはない。閉じていた目をあけると、目の前には誰もいない。一瞥すらされないのが普通だということがよくわかったよ。
ごくごくまれにジャズやってる管楽器のひとが通りかかって一緒にセッションしたときもあったなあ。雨の日は楽器がしめって指板がすべる。毎回同じ場所でやっていたから何度か聴いてくれたひともいて、差し入れをもらったときもあった。コーヒーとかハンバーガーとか。閉店時間になったレストランからシェフがでてきてビールをごちそうしてくれたこともあった。うーん、いい思い出だ(いやなこともたくさんあったけど)。

横を通るパトカーから拡声器で「そろそろやめなさい」といわれたときは、なんというか「今まで大目にみてくれてありがとう」といいたくなりました。





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