2014年12月16日火曜日

ジャズ史上最高のアルバムになりきれなかったアルバム

以前、「マイルス・イン・ベルリン」はジャズ史上最強のアルバムではないかといった。


しかし、このアルバムはそれに勝るとも劣らない。

 
ミンガスの「カーネギーホール・コンサート」

ドルフィーがいる「タウンホール」ではないので。


このアルバムは本当にすばらしい。タウンホールと同じく「全2曲」。クラシックやジャズファンなら「へえ、そう」となるけど、ロックやポップスのファンは「はぁ?」と思うだろう。おいおい、こんなので驚くのは早いぜ、こちらにはアセンション様もいらっしゃるんだからな・・・

すみません、アルバムの話をしていませんでした。

まあ何がいいかというとカークの参加なんだよね。おいらはテナーサックスでは、ゲッツとカークとジョージ・アダムスが大好きなんだけど(どういう組み合わせだ)、多分カークの生涯最高のソロはここでのプレイだと思う。

 カークのリーダー作は、わりと循環呼吸が「うるさい」ところもあるんだど、ここでは適度にやっている程度。やってることにはかわりないw


1曲目、Cジャムブルースのほうは直前にアダムスがバリバリの演奏をして、「おお!!」とエキサイトするんだけど、そのあとにカークが登場、一気にアダムスを凌駕するプレイをする。コルトレーンをリスペクトしたフレーズなども登場し、カークの底の深さを感じる。2曲目パーディドも目まぐるしく多彩なソロを聴かせる。

このアルバムを聴かずに死ぬわけにはいかない、そういうアルバムです。

ただ、このアルバムは「ジャズ史上最高・最強」にはなれない。なぜかというと、アダムスとカーク以外はけっこうどうでもいいからなんだよね。





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